【授業の目的】
教育課程編成の理論と実践課題 学校における教育活動は、一定の教育目的を達成するために意図的に編成された教育内容の計画である教育課程に基づいて行われる。また、その教育課程は、ある教育方法に基づいて展開される授業あるいは教育活動を通して具体化される。本講では、平成20年度版学習指導要領に基づく教育課程を中心に、教育課程編成の理論と方法、教育課程改革の課題等について考察する。
【授業の到達目標】
1)教育課程の意味、教育課程編成の理論と方法について理解する。 2)教育課程の歴史を踏まえ、教育課程の成果と課題について理解する。 3)現行学習指導要領の概要と教育課程改革の課題について理解する。
【授業概要(キーワード)】
教育課程、学習指導要領、学力、評価
【科目の位置付け】
この科目は教職必修科目で、教育職員免許法施行規則別表Ⅴ-1第四欄教育課程及び指導法に関する科目に記載されている教育課程の意義及び編成の方法に該当する科目である。
【授業計画】
・授業の方法
講義を中心に、VTR視聴や討議を含む。
・日程
4日間(30時間)の集中講義の中で、以下の内容について論ずる。
1 教育課程と学力問題 2 教育課程とは何か 3 日本の教育課程(1)教育課程編成のプロセス 4 日本の教育課程(2)学習指導要領と教育課程 5 教育課程編成の理論と方法(1)経験カリキュラム 6 教育課程編成の理論と方法(2)教科カリキュラム 7 教育課程編成の理論と方法(3)教育課程構成法 8 学習指導要領と教育課程(1) 昭和20年代 9 学習指導要領と教育課程(2)昭和30-40年代 10 学習指導要領と教育課程(3)昭和50-60年代 11 学習指導要領と教育課程(4)平成1-10年代 12 現行学習指導要領の検討(1)改訂の経緯と概要 13 次期学習指導要領改定の課題 14 教育課程と評価 15 まとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
参考書、配付資料、VTR教材等に基づき、提示された課題について理解し、学校教育における教育課程編成の実践課題について考察する。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業中に紹介する参考文献・資料等に基づき、提示された課題に関連する諸課題について理解を深める。
【成績の評価】
・基準
到達目標1)~3)に関して行われる試験において100点満点中、60点以上の取得を単位認定の条件とする。
・方法
平常点(講義中の課題を含む)50%、試験50%によって総合的に評価する。 4日間(30時間)のうち、10時間以上欠席した場合は、単位を認定しない。
【テキスト・参考書】
テキスト:特に使用しない。 参考書: ・文部科学省「中学校学習指導要領」(平成20年度改訂版) 、・『同解説 総則編』 ・文部科学省「高等学校学習指導要領」案(平成21年度改訂版)、・『同解説 総則編』 ・その他、講義中に紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
最近の教育改革の動向、特に学力問題について調べておくこと。 文部科学省のHPにより、現在文部科学省で進められている次期学習指導要領改訂の動向について把握しておくこと。特に、平成28年12月21日の中央教育審議会「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/__icsFiles/afieldfile/2017/01/10/1380902_0.pdf) を用意し、読んでおくこと。 中学校学習指導要領を用意しておくこと。
|