【授業の目的】
教員として必要な教育心理学的知識について概述する。まず人間の発達について、特に青年期を中心に解説する。また、人間の学習について、発達との関連、および教授学習の立場から解説する。そのうえで、授業の在り方について、学び合いやゲーミングなどのグループ学習も含めて、意義や留意点を考察する。障害のある児童・生徒の特徴やかかわり方についても取り上げる。
【授業の到達目標】
① 幼児期から児童・青年期までの発達の様相(障害のある児童・生徒も含む)とそれを支える教育的かかわりについて説明できる。 ② 教授・学習のメカニズムについて説明でき、授業など教育場面での応用を考えることができる。 ③ 学び合いやゲーミングなどのグループ学習の教育的な意義や実施上の留意点について説明できる。
【授業概要(キーワード)】
発達、教授・学習、児童・青年期、グループ学習
【科目の位置付け】
教員免許状取得のための必修科目
【授業計画】
・授業の方法
集中講義で実施する。講義だけではなく、ゲーミングや討議などグループ活動を行うなど、体験的な理解を目指す。グループ活動では、他の人と一緒に行動したり、議論を行うので、その点を了解して受講してほしい。また、講義内容に対する小レポートやグループ活動の振り返りなどを記入してもらい、それも評価の対象とするので注意してほしい。
・日程
1.オリエンテーション 2.人間発達の様相(3回) 3.人間発達と学習(2回) 4.教授学習の諸問題(3回) 5.さまざまな形態の学び―学び合いやグループ学習という視点―(3回) 6.障害のある生徒の理解とかかわり(2回) 7.まとめとレポート作成
【学習の方法】
・受講のあり方
1)資料を参照しながら、講義を聴く。大事だと思ったところ、適宜メモを取る。 2)講義の内容を踏まえて、自らの育ちや学びを振り返る。 3)グループ活動に積極的に参加し、人間関係作りを経験するとともに、学びにおける意義を考える。
・授業時間外学習へのアドバイス
まずは集中講義を乗り切ってほしい。この講義をきっかけとして、自分の育ちを振り返ったり、教育場面での活かし方などについて考えたりする機会にして欲しい。
【成績の評価】
・基準
到達目標の①、②は、基本的な知識や考え方の習得ができていること、実際の教育場面での適用について十分考察できていることが確認されることが必要です。③については、グループ活動を踏まえ、自分や活動そのものについて振り返り、体験的な理解や気づきが確認されることが必要です。
・方法
小レポートと振り返り60%、期末レポート40%
【テキスト・参考書】
適宜資料を配布する。
【その他】
・学生へのメッセージ
集中講義なので欠席に注意すること。
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