【授業の目的】
作物や森林などの植物生態系は、大気あるいは土壌との間でエネルギーや物質を交換することで、自らの生命を維持する。この授業では光や温度などの物理的微環境に関する基礎的な知識を得ることとそれらと生物の関わりを理解することを目的とする。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、 1)光、風など物理的環境要因の基礎的特徴を説明できる。【知識・理解】 2)身の回りの自然現象と生物との関わりについて定性的かつ定量的に説明できる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
光、風、温度、エネルギーと物質輸送
【科目の位置付け】
調査や実験で得た結果を客観的に分析し、論理的に考察を加える能力や手法を身につける。(安全農産物生産学コースのDP3の(1)と(2)に該当)
【授業計画】
・授業の方法
講義の時に配布する資料をもとに講義を進める。
・日程
第1回:講義の進め方とガイダンス 第2回:水蒸気およびその他の気体 第3回:放射(1)放射の基本法則 第4回:放射(2)短波放射と長波放射 第5回:風(1)流れの種類と接地境界層 第6回:風(2)風によるエネルギーと物質の移動原理 第7回:第2回から第6回までのまとめ(試験を含む) 第8回:熱と物質の移動(1)輸送法則 第9回:熱と物質の移動(2)コンダクタンス 第10回:温度(1)エネルギーの伝わり方と温度 第11回:温度(2)気温および地温変化 第12回:接地層でのエネルギーと物質輸送(1)熱収支 第13回:接地層でのエネルギーと物質輸送(2)フラックス算定法 第14回:接地層でのエネルギーと物質輸送(3)フラックス算定の演習 第15回:第8回から第14回までのまとめ(試験を含む)
【学習の方法】
・受講のあり方
パワーポイントで示される講義内容を配布資料にメモして内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
参考図書を使って講義内容の理解を深める。
【成績の評価】
・基準
光、風など物理的環境要因と生物の関係に関する基礎的な事項について適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
平常点20点+中間テスト40点+期末テスト40点
【テキスト・参考書】
参考書 生物環境物理学の基礎(第2版) G.S.Campbellら 森北出版 2003 農学・生態学のための気象環境学 文字信貴ら 丸善 1997
【その他】
・学生へのメッセージ
講義中に計算をしてもらいますので、関数電卓を毎回持ってきてください。
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