【授業の目的】
安全な畜産物を効率的に生産していくために必要な家畜管理に関する総合的な知識と、それを応用できる能力を身につけるため、家畜の生産と管理との関わりについて理解を深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
本科目の履修学生は、我々の生活にとって重要な動物資源(乳・肉・卵など)を、質的な面も含めて安全に効率的に生産・利用していくための家畜管理に関する総合的な知識を身につけることができるとともに、 1)飼養家畜における適切な管理状況を判断することができる。 2)環境保全や家畜福祉を考慮した管理の必要性への理解を深めることができる。 3)生産現場で主体的に判断できる基礎・応用的な力を身につけることができる。
【授業概要(キーワード)】
家畜生産、家畜管理
【科目の位置付け】
本授業では、安全な畜産物を生産するための家畜管理に必要な基礎的・総合的な知識について習得し、生産現場での各種課題を解決する基礎力と応用力を身につける。 なお、「畜産学」や「家畜飼養学」は関連科目である。
【授業計画】
・授業の方法
視覚的な教材を極力利用した説明を心掛け、本学部附属やまがたフィールド科学センターなどにおける家畜の管理を事例として紹介しながら授業を行う。
・日程
授業は以下の日程で実施していきたいと考えている。 第1週目 ・・・・・・・ 授業ガイダンス、レポート 第2~11週目 ・・・ 次の1~10の内容を体系的に講義する。 1.家畜管理の目的、2.家畜の飼料、3.家畜の消化・吸収の特徴、4.家畜環境と生産、5.家畜の行動、6.家畜の一般管理と管理施設・機器、7.家畜の病気と対策、8.家畜を取り巻く環境問題、9.家畜の生産物、10.家畜の福祉 第12週目 ・・・・・・ 実施講義内容の確認と補足説明 第13週目 ・・・・・・ まとめと試験 第14週目 ・・・・・・ 試験結果の返却(採点基準、解答の説明)と試験内容に関する補足説明 第15週目 ・・・・・・ 課題の報告と意見交換、授業の総括
【学習の方法】
・受講のあり方
授業内容を整理し、興味のある内容については各自がさらに詳しく調べるなどしてもらいたい。課題の報告とも関連するので授業内容だけでなく各自の積極的な学習行動が大切かと考える。
・授業時間外学習へのアドバイス
できれば授業開始前に家畜生産の課題に関する情報を入手し、具体的に家畜生産と家畜管理との関わりについて興味・関心をもってもらいたい。
【成績の評価】
・基準
家畜の生産と管理の関わりについて理解し、家畜生産での管理上の諸問題を解決していく知識や応用力が身についているかを合格の基準とする。
・方法
試験成績60点、小レポート内容10点、レポート内容5点、課題報告20点および履修態度5点により総合的に判断する。 (詳しくは最初の授業で説明する予定である。)
【テキスト・参考書】
各授業内容に関する資料は配付する。 家畜管理学 三村 耕・森田琢磨 養賢堂 (授業内容に関連する他の参考書や文献などについては授業中に紹介する。)
【その他】
・学生へのメッセージ
「あなたは家畜をどのように管理しますか?」 家畜管理学は、生態・行動・衛生・施設・機械・草地・栄養・生理・経営などの専門学と密接に関連する家畜生産のための総合的学問である。
・オフィス・アワー
昼休みなら研究室にいると思うのでどうぞ。
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