野菜園芸・施設学
 Vegetable science and protected horticulture
 担当教員:西澤 隆(NISHIZAWA Takashi)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科安全農産物生産学コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:安全農産物生産学コース  科目区分:コース選択 
【授業の目的】
主要野菜ごとに、来歴、成長・発育生理学、および栽培の理論と技術を解説します。また、養液栽培、野菜栽培施設、植物工場などについて概説します。
日本で利用されている野菜の種類は約200種類以上もありますが、本授業ではその中から特に重要な野菜を取り上げて解説し、主要野菜についての理解を深めることを目標にして進めます。また、現在の野菜生産において話題になっている最新の事項も取り上げて解説します。主要野菜ごとに、来歴、成長・発育生理学、および栽培の理論と技術を解説します.さらに野菜を生産するための施設栽培について基本的知識を習得することを目的とします.

【授業の到達目標】
本授業は野菜園芸学の中級コースで、農業職の公務員試験を受験する方にも配慮して授業を行います。主な内容は、各種野菜の来歴と利用の歴史、成長・発育生理学、栽培(生産管理の理論と栽培技術を中心に解説しますが、必要に応じて食物栄養学的事項、収穫物の貯蔵法、育種学等の解説です。さらに養液栽培、野菜施設栽培、植物工場などについて理解することを目標とします。

【授業概要(キーワード)】
品種、アブラナ類、イモ類、ナス類、ウリ類、ネギ類、植物工場、温室、養液栽培など

【科目の位置付け】
この授業は野菜園芸・施設学の問題について,生理・生態学の観点から論理的に解析し,併せて生産現場に於ける解決策を提案する力を身に付けるもので,野菜園芸学及び施設園芸学の中級コースです(農学部食料生命環境学科のカリキュラム・ポリシー).

【授業計画】
・授業の方法
講義形式ですが、一部は受講生の予習に基づく発表とディスカッションを行います。
・日程
第1回 講義の進め方とガイダンス
第2回 果菜類(イチゴ)
第3回 果菜類(メロン)
第4回 果菜類(キュウリ)
第5回 果菜類(カボチャ・スイカ・ズッキーニ)
第6回 果菜類(トマト)
第7回 果菜類(ナス)
第8回 果菜類(トウガラシ・ピーマン・パプリカ)
第9回 葉菜類(タマネギ・ネギ・アスパラガス)
第10回 葉菜類(キャベツ・ハクサイ)
第11回 葉菜類(コマツナ・チンゲンサイなど)
第12回 葉菜類(レタス・ホウレンソウ)
第13回 根菜類(ダイコン・カブ・ニンジン・ゴボウ)
第14回 いも類・豆類(サツマイモ・ベビーコーン・インゲンなど)
第15回 植物工場・養液栽培・温室

【学習の方法】
・受講のあり方
フィールドサイエンス実験実習や植物・園芸関連の基礎科目(基礎植物学,基礎園芸学など)を履修して来ることが望ましいです.
この講義では,通常の講義の他,あらかじめ宿題を課し,その発表内容に従ってディスカッションを行います.
・授業時間外学習へのアドバイス
野菜園芸・施設学は実学ですので経験が非常に重要です.

【成績の評価】
・基準
野菜園芸・施設学で取りあげる野菜類や施設について,基本的な栽培方法や用語を正確に理解し,それらを分かり易く説明出来る能力を身に付けていることを合格の基準とします.
・方法
平常点25点,提出物・プレゼンテーション75点の得点の合計をもって評点としますが,出席率が2/3に満たない場合は不合格とします.

【テキスト・参考書】
篠原 温編著 野菜園芸学の基礎 農山漁村文化協会 4,000円+税
その他は授業中に紹介する場合があります.

【その他】
・学生へのメッセージ
野菜を育てる楽しさを知って下さい.
園芸学,植物学の入門コースを履修していることを前提に授業を行います.
本講義は、公務員試験の受験希望者を意識して講義を行います。そのため,適宜過去に出題された問題とそれらの解答,今後出題が予想される問題等について概説します.
・オフィス・アワー
原則として火曜日の午後(研究室)

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