安全な農畜産物を生産し、持続可能な農業経営の発展についての多面的に考察する能力を身につけるため、農業を経営するとはどういうことか、また、経営を行っていくためにはどのようなことが大切かについて、理論と実践の両面からアプローチする。現在の農業経営をめぐる現状とそれに対する経営行動等について基礎的な知識を習得するとともに、わが国の農業経営についての理解を深める。

この講義を履修した学生は、
１）日本における食料、農業、環境の実態をふまえ、安全な農畜産物の生産に取り組み、持続可能な農業経営の発展についての基本概念や原理を体系的に説明できる。
２）安全な農畜産物の生産や持続可能な農業経営の発展方策について討議することができる。

組織のマネジメント、環境のマネジメント

この授業は、持続可能な農業経営の発展や地域活性化方策について多面的に考察する能力を習得するものである。

１）一般経営学や農業経営学に関わる基礎知識から最先端の理論や動向まで幅広く取り上げていきたいと考えている。
２）パワーポイントを中心に講義を進めるが、DVD教材なども併用する。

主要なテーマと順序は次の通りです。
第１回 10月3日（火）ガイダンス－食農環境経営学の概要
第２回 10月10日（火）農業経営者の役割
第３回 10月17日（火）農業経営の経営規模と集約度
第４回 10月24日（火）農業経営の複合化
第５回 10月31日（火）作物選択の理論
第６回 11月7日（火）農業経営の組織
第７回 11月14日（火）地域農業の組織化とその論理
第８回 11月21日（火）前半のまとめ
第９回 11月28日（火）環境マネジメント
第１０回 12月5日（火）農業の経営戦略
第１１回 12月12日（火）農産物のマーケティング
第１２回 12月19日（火）マーケティングリサーチ手法
第１３回 1月9日（火）農業技術の評価と普及
第１４回 1月16日（火）食農環境経営の展望と課題
第１５回 1月23日（火）後半のまとめ（試験を含む）

１）パワーポイントで示される講義内容を筆記して内容の理解に努める。
２）理解できなかった点、疑問点は質問票に記入する。

１）農業や農業経営について資料やマスコミ等で取り上げられていることに常に興味・関心や疑問を持った点について、自ら調べ、考える習慣をつけておくこと。
２）関心のある事項については積極的に関連図書等で調べ、理解を深めておくこと。

農業経営について授業で学習した基本的な概念等を正しく理解していること、また先端的事例のケーススタディ等を通じて論理的に考察、論述できることを合格の基準とします。

平常点２０点＋テスト８０点

参考書：金沢夏樹著「農業経営学講義」（養賢堂）

・連絡先：sumita@tr.yamagata-u.ac.jp