食品機能化学
 Chemistry of Physiologically Functional Food
 担当教員:井上 奈穂(INOUE Nao)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科食品・応用生命科学コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
食品機能化学に関する基礎的及び専門的な知識を身につける。

【授業の到達目標】
食品の持つ機能のなかで、積極的に生体に働きかけ、生体を調節する機能は「三次機能」と呼ばれ、食品の利用上重要視されている。本講義では、食品の三次機能に関わる成分の働きと、それらの成分と健康との関わりについて学習し、食品機能化学に関する基礎的及び専門的知識を修得する。

【授業概要(キーワード)】
食品、機能性食品、生活習慣病

【授業計画】
・授業の方法
講義形式で行う。
・日程
下記の項目について講義を行う。
1)食品の機能性:食品とは、食品の特性と機能、食品の3次機能
2)保健機能食品制度と特定保健用食品
3)食品機能の評価、機能評価の疫学的方法および実験的方法
4)食品の機能性の評価、バイオマーカー、ニュートリゲノミクス
5)生活習慣病とは
6)循環器疾患と食品機能
7)食品機能成分による糖代謝改善
8)食品機能成分による消化機能調節
9)抗酸化と食品機能
10)食品機能成分による免疫機能制御

【学習の方法】
・受講のあり方
代表的な機能性食品の特徴と機能などについて理解できるように努め、食品機能の多様性や機能性食品のあり方とその展望などについて科学的に考察する。
・授業時間外学習へのアドバイス
食品に関わる記事などについて日頃、読んでおくこと。
授業で使用したプリントなどについて理解できたかどうか確かめ、不明点について
は可能な限り図書で調べ、理解しておくこと。

【成績の評価】
・基準
出席状況および授業態度(30点)、期末試験の成績(70点)とし、合計60点以上を合格とする。
・方法
成績の評価(基準)参照。

【テキスト・参考書】
「わかりやすい食品機能学」三共出版
「新訂 食品の機能化学」アイ・ケイコーポレーション
「三訂 食品機能学」光生館

【その他】
・学生へのメッセージ
本授業科目の内容の理解に役立つため、「分子栄養学」を履修しておくことが望ましい。

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