バイオマス資源学
 Science of biomass utilization
 担当教員:渡辺 昌規(WATANABE Masanori)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:食品・応用生命科学コース   科目区分:コース必修科目 
【授業の目的】
【授業目的】地球温暖化を初めとする環境問題、近い将来予想される資源の枯渇等、人類がかかえているこれらの重大問題の根本原因の解決法の一つとして、“閉鎖系”としての地球に焦点を当て、グローバル的な物質循環と近年のバイオマスの再資源化技術の基礎から応用まで幅広く理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
【授業の到達目標】
本講義を履修した学生は、
1)日本国内外における未利用バイオマスについての基礎知見ならびに、その再資源化に関する既存技術について説明できる。【知識・理解】
2)バイオマスからのエネルギー、物質生産プロセスの設計及びその評価を行うことができる。【技能】
3)新規未利用バイオマスの再資源化について、その手法並びに、環境への配慮等について、技術者倫理に基づき討議することができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
バイオマス、バイオリファイナリー、未利用生物資源、再生可能エネルギー、バイオ燃料、微生物変換

【科目の位置付け】
この授業は、バイオマスの再資源化に関わる基礎原理から事業化まで幅広く学習し、様々な事象に対する科学的な思考力、問題解決能力を身につけるものである。

【授業計画】
・授業の方法
講義形式
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 バイオマス変換とバイオマスリファイナリー
第3回 地球上における物質循環
第4回 バイオマスのリファイナリー技術(1)
第5回 バイオマスのリファイナリー技術(2)
第6回 バイオマスのリファイナリー技術(3)
第7回 バイオマスからのエネルギー生産(1)
第8回 バイオマスからのエネルギー生産(2)
第9回 バイオマスによるコジェネレーション発電
第10回 国内における未利用バイオマス原料と特徴(1)
第11回 国内における未利用バイオマス原料と特徴(2)
第12回 バイオマスの前処理・発酵技術(1)
第13回 バイオマスの前処理・発酵技術(2)
第14回 バイオマスの前処理・発酵技術(3)
第15回 総括

【学習の方法】
・受講のあり方
講義内容の理解に限らず、専門用語、名称についても正しく覚え、十分理解する。
・授業時間外学習へのアドバイス
バイオマスを取り扱った著書・新聞記事等を広く読む。講義、演習問題の内容を復習をしておく。

【成績の評価】
・基準
バイオマスおよびバイオマスリファイナリー技術に関する基礎的な知識の習熟度を期末試験により把握し、講義内容の理解度を基準に評価します。
・方法
試験、レポート等の評価に加え、出席・授業態度も考慮して総合的に評価します。

【テキスト・参考書】
Heinz Schulz著「バイオガス実用技術」、大聖泰弘著「バイオエタノール最前線」等

【その他】
・学生へのメッセージ
本講義をきっかけに、環境・エネルギー管理系の資格取得を目指してほしい。
・オフィス・アワー
教員が不在の場合を除き、いつでも研究室へ来訪下さい。

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