食品・応用生命科学実験-Ⅱ
 Laboratory Works of Food and Applied Life Science Ⅱ
 担当教員:永井 毅(NAGAI Takeshi),塩野 義人(SHIONO Yosihito),木村 直子(KIMURA Naoko),小関 卓也(KOSEKI Takuya)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本コース実験では、発酵制御学分野、動物機能調節学分野、食品創製科学分野等の基本実験操作方法を学ぶ。それぞれの授業のねらいと目的はを以下のとおり。

1.発酵制御学分野:自然毒(毒キノコ ツキヨタケを対象)および発酵食品(清酒麹を対象)について、微量成分の操作法および麹菌酵素の役割について学習・習得する。
2.動物機能調節学分野:実験動物の基本的な扱い方、生殖機能の解析のための基本操作を中心に、学習・習得する。
3.食品創製科学分野:品質評価試験を通じて、身近な食品の品質評価技術を学習・習得する。

【授業の到達目標】
この実験を履修した学生は、発酵制御学分野、動物機能調節学分野、食品創製科学分野における基礎的な実験に触れ、基本操作法を習得することができる。

【授業概要(キーワード)】
発酵制御学分野、動物機能調節学分野、食品創製科学分野

【科目の位置付け】
食品・応用生命科学コースの各分野で用いられる基本的実験操作方法を学ぶ。

【授業計画】
・授業の方法
発酵制御学分野、動物機能調節学分野、食品創製科学分野が担当する。
・日程
発酵制御学分野:1.毒キノコ ツキヨタケに含まれるイルージン S の分離:溶媒抽出と薄層クロマトグラフィーにより、イルージン S を分離・精製する。イルージン S の生物活性試験を行う。2.麹からの酵素の抽出・活性測定、でんぷん糖化の原理と応用、酵素活性単位の考え方、微生物に対する抗菌試験

動物機能調節学分野:1.動物訓練講習会、2.マウスの分娩と泌乳行動の観察、3.マウスの解剖と組織切片の観察、4.マウス性周期の観察:スメア検査、5.マウス胚の発生:体外受精と受精卵の経時的観察、6.マウスの精管結紮術

食品創製科学分野:1.全体の説明、2.飲料中の酸度測定、3.食品中の油脂の酸化-1(酸価)、4.食品中の油脂の酸化-2(過酸化物価)、5.魚肉の鮮度検定

【学習の方法】
・受講のあり方
実験で得られたデータは、直ちにノートに正確に記載すること。また、気がついたことや疑問点などがあれば、レポートの考察に加えること。
・授業時間外学習へのアドバイス
配布された資料を元に予習をすること。
実験当日に得られたデータは、その日のうちに整理すること。
レポート作成に関し、図書館やインターネットを活用し情報収集を行うこと。

【成績の評価】
・基準
出席し、実験レポート提出ができていることが合格の基準である。
・方法
実験の習熟度、レポート内容から総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
それぞれの分野毎に資料を配布する。
化学同人編集部 実験を安全に行うために、続・実験を安全に行うために(化学同人)

【その他】
・学生へのメッセージ
一般化学、微生物学、動物生理学、食品化学の基礎的な知識があれば、実験の目的を効果的に理解できるので,関連科目の履修と復習をしておくこと。実際に、動・植物を育てたりするので観察眼を養うことも重要である。さらに関心のある人は研究室に顔を出してみて下さい。歓迎します!
遅刻、早退、欠席は基本的に認めません。実験では、強酸,強アルカリ等を使用するので白衣は必ず着用して下さい。また、動きやすい服装・靴を着用して下さい(ハイヒール,サンダル等は禁止)。

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