【授業の目的】
微生物における突然変異と遺伝的組換え、遺伝子の修復機構、さらには環境からの有用微生物の分離・有効利用に関わる諸技術等について講義する。これらの講義を通して、微生物機能開発学に関する基礎的および専門的な知識を得るとともに、科学的思考力や問題解決能力を養成することを目的とする。
【授業の到達目標】
微生物における突然変異と遺伝的組換え、遺伝子の修復機構について説明できる。【知識・理解】 微生物機能の有効活用に向けた微生物の分離とスクリーニング、さらには微生物機能の改良・開発に関わる基本的方法について説明できる。【知識・理解】 授業内容の理解を通して、科学的思考力や問題解決能力を身につけている。【技能】
【授業概要(キーワード)】
微生物の分離・培養、変異、組換え、微生物機能、遺伝子工学
【科目の位置付け】
この授業は、微生物機能開発学に関する幅広い基礎的知識及び専門的知識を修得するとともに、科学的思考力や問題解決能力を身につけるものである(農学部食品・応用生命科学コースのカリキュラムポリシー)。
【授業計画】
・授業の方法
授業計画に示したテーマについて講義を行う。
・日程
1.自然界からの微生物の分離 2.培養工学の重要性 3.有用微生物の選択と突然変異株 4.突然変異 5.遺伝的組換え 6.遺伝子工学で使われる酵素1 7.遺伝子工学で使われる酵素2 8.宿主 9.ベクター1 10.ベクター2 11.遺伝子解析法 12.遺伝子導入法 13.クローニング 14.分子生態解析、微生物機能開発の実例 15.授業のまとめ(試験を含む)
【学習の方法】
・受講のあり方
集中心を持って受講し、きちんとノートをとり、疑問点は遠慮せずに質問する。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業計画等を参考に、配付資料、参考書ならびに関連科目の授業ノート等で、予備知識を得ておく。また、講義を受講した当日にノート整理し、講義内容を確認するとともに図書館やインターネットなどを利用して、授業で習った内容に関連することを調べてみる。理解できなかった事項については、先ず自主的に調べてみる。
【成績の評価】
・基準
微生物機能開発学に関する基礎的及び専門的事項について、正しく理解して説明できることを合格の基準とします。
・方法
テストの成績をもとに評価する。
【テキスト・参考書】
テキストは指定しない。参考書は以下の通り。 石川辰夫(著)「遺伝子科学」(東京大学出版) 川喜田正夫(訳)「分子生物学の基礎」(東京化学同人) 駒野徹・酒井裕共(著)「ライフサイエンスのための分子生物学入門」(裳華房) 赤坂甲治(著)「ゲノムサイエンスのための遺伝子科学入門」(裳華房) 東江昭夫(著)「分子遺伝学入門-微生物を中心にして-」(裳華房) 森田英利(編著)「微生物機能学-微生物リソースと遺伝子リソースの応用-」(三共出版)
【その他】
・学生へのメッセージ
理解できない点については、講義中でも遠慮なく質問して下さい。 自学自習の生活習慣を身につけることが大切です。 基礎分子生物学ならびに微生物関連の講義を履修しておくことが望ましい。
・オフィス・アワー
事前に調整できれば曜日、時間を問わず対応します。
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