【授業の目的】
1.実験動物による実験発生学を基礎として、哺乳動物における発生工学的手法を概説し、哺乳動物の発生工学の最近のトピックスを併せて紹介する。 2.動物発生工学技術を理解するだけではなく、産業領域への応用面についても学ぶ。 授業概要(テーマ)に同じ。
【授業の到達目標】
1.発生工学概論、2.哺乳動物の発生過程の概説、3.動物発生工学技術の各種方法、4.遺伝子改変動物の作製方法、5.動物発生工学技術の産業動物の生産、高度生殖補助医療、再生医療への応用、6.アニマルバイオテクノロジーと倫理問題、について理解する。
【授業概要(キーワード)】
授業計画(日程)で項目に挙がっている語句。
【科目の位置付け】
日本哺乳動物卵子学会認定の生殖補助医療胚培養士資格認定審査を申請する際、本科目の修得が要件となっています。
【授業計画】
・授業の方法
講義、質疑応答を中心に行う。課題レポートの提出を求める場合もある。
・日程
第1回:発生工学概論:1)発生工学とは、2)発生工学の由来と応用領域 第2回:哺乳動物の発生過程の概説 第3回:動物発生工学技術の各種方法1:過排卵処理、人工授精、受精卵移植 第4回:動物発生工学技術の各種方法2:生殖細胞の培養法(卵胞培養、卵の体外成熟-体外受精-体外培養)、全胚培養など 第5回:動物発生工学技術の各種方法3:生殖細胞および胚の凍結保存・超低温保存法 第6回:動物発生工学技術の各種方法4・5:キメラ胚の作出法、単為活性化法と倍数体の発生 第7回:動物発生工学技術の各種方法6:産業動物生産における性コントロール法および受精卵の遺伝子診断 第8回:第1回~第7回分のまとめ 第9回:動物発生工学技術の各種方法7:核移植法 第10回:動物発生工学技術の各種方法8:卵の細胞質置換・顕微授精 第11回:動物発生工学技術の各種方法9:超未分化細胞や幹細胞の樹立と再生医療への応用 第12回:動物発生工学技術の各種方法10:遺伝子改変動物の作製法 第13回:発生工学技術を応用した生殖補助医療の各種方法 第14回:発生・生殖のバイオテクノロジーと生命倫理の問題 第15回:第9回~第14回分のまとめ *進捗状況によって、講義内容の一部を変更することがある。
【学習の方法】
・受講のあり方
不足している専門用語については、各自、予習・復習で理解に努めること。
・授業時間外学習へのアドバイス
特に指定はなし。
【成績の評価】
・基準
出席状況、筆記試験(中間・期末)での理解度を総合的に判断し、100点満点中、60点以上を合格とする。
・方法
成績評価の方法(成績評価基準)に同じ。
【テキスト・参考書】
動物発生工学(岩倉洋一郎他編、朝倉書店、2002年) 哺乳動物の発生工学(佐藤英明ら編著、朝倉書店、2014年)
【その他】
・学生へのメッセージ
本科目を履修するに当たり、2年前期開講の基礎動物生理学および2年後期開講の動物分子生殖学を修得していることが前提となっています。
・オフィス・アワー
用事がある場合は、用件と日時等をあらかじめメールで連絡して下さい。 E-mail:naonao@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp
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