酒類製造学
 Alcohol beverage production
 担当教員:小関 敏彦(KOSEKI Toshihiko)
 担当教員の所属:農学部客員教授
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:集中講義
 開講対象:食品・応用生命科学コース  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
日本酒・ワイン・焼酎等を中心にそれらの製造方法について学ぶ。
日本酒やワイン製造に使用する様々な微生物のフローラや育種方法等について学ぶ。
日本酒の原料米開発や必要とされる特性等について学ぶ。
グローバル化した世界の中での日本酒の評価(立ち位置)や国産ワイン・焼酎の可能性について学ぶ。この講義を通して、アルコール発酵の理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
地産地消や農業の安全性への関心の高まり、また、6次産業化の大きな流れのなかで、地方の酒類製造業は「地域活性化」に再び大きなエンジン役を期待されるようになってきました。地域の特徴を出すための作物の改良や微生物の開発技術等ついても、近年の技術開発力の向上により県や地域単位で取り組める可能性が高まっています。この講義を履修した学生は、さまざまな酒類の科学的、地理的な幅広い知識を身につけることができる。

【授業概要(キーワード)】
食品の安全性、食品表示、国際的整合性、科学的評価、品質マネージメント

【科目の位置付け】
酒税法や食品衛生法等に係る知識も必要になります。

【授業計画】
・授業の方法
プリント、パワーポイントなど
・日程
1.酒税法における各種酒類の定義
2.酒類製造に使用する原材料について
3.酒類製造に関する微生物群について
4.各種酒類の特徴を形成する成分について
5.各種酒類の製造方法の特徴と差異について
6.世界のアルコール事情

【学習の方法】
・受講のあり方
パワーポイントで示される講義内容を配布されたプリントやノートに筆記して内容の理解に努めること。実地研修においては積極的に参画し、わからないことは質問をすること。
・授業時間外学習へのアドバイス
レポート作成に関し、図書館やインターネットを活用し情報収集を行うこと。

【成績の評価】
・基準
基本的な概念や用語を正しく理解し、参画できていることが合格の基準である。
・方法
授業参加点、実地研修と課題レポートにより総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
参考書:清酒製造技術(日本醸造協会)など

【その他】
・学生へのメッセージ
日本古来の日本酒・焼酎の製造方法や品質の特徴等について理解を深めることは、作物や微生物等の日本における歴史を理解することにも繋がり、国際人として活躍する際にも大きな力となると思います。また、日本ワインの特徴についても理解して頂きたいと思います。

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