植物機能開発学コース実験-Ⅰ
 Laboratory Work of Course Ⅰ
 担当教員:網干 貴子(ABOSHI Takako), 及川 彰(OIKAWA Akira), 服部 聡(HATTORI Satoshi), 村山 哲也(MURAYAMA Tetsuya), 村山 秀樹(MURAYAMA Hideki)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科植物機能開発学コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
植物機能開発学コース実験-Iでは植物機能開発学コースの中から、微生物資源利用学実験、生物有機化学実験、農産物生理化学実験について行う。
植物機能開発学コースのそれぞれの分野における実験操作に触れ、それぞれの分野における実験の基礎を理解し、また得られた実験結果を考察することにより、科学の原理についての基本的な理解を目指すことです。

【授業の到達目標】
各分野の基礎的な実験操作に触れることにより、分野独自の研究の面白さにも触れながら、植物機能開発学コースとして最低必要な実験手法を身につけることです。

【授業概要(キーワード)】
微生物資源利用学、生物有機化学、農産物生理化学

【科目の位置付け】
この実験で、各分野の基本的な実験方法を身につけるものです。

【授業計画】
・授業の方法
3分野が連続して5〜10回の実験を行う。また、コース実験の一環として、2月中旬に行われるコースの卒業論文発表会に参加し、自コース7題以上、他コース3題以上、合計で10題以上聞いてレポートを提出すること。
・日程
微生物資源利用学分野
1.微生物の培養
2.微生物の標本化(細胞固定・標本材料の調製)
3.蛍光in-situハイブリダイゼーション法による核酸のハイブリッド形成
4.蛍光顕微鏡による標的微生物の特異的検出

生物有機化学分野
1.天然有機化合物の抽出,分離,精製,分析
2.生理活性の測定
3.サッカリンの合成
4.甘味試験

農産物生理化学分野
1.生理的変化:エチレン
2.物理的変化:軟化
3.化学的変化:デンプンの糖への分解、果皮色、ポリフェノール
4.メタボローム解析

【学習の方法】
・受講のあり方
事前に配布された資料を熟読し、その日にどのような操作を行うのかを当日の実験講義までに塾考し、当日に資料を読みながら実験するようなことの無いよう努めること。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)宿題として指定された問題は必ず行っておくこと。
2)与えられた資料に記述されている操作法、試薬などについて図書館やインターネットを活用し、情報収集や配布資料の事前学習を行うこと。

【成績の評価】
・基準
基本的な実験方法の習熟度、レポートのまとめ方、主体的に考察できていることが合格の基準です。
・方法
出席状況、実験の習熟度、レポートから総合的に評価します。

【テキスト・参考書】
各分野とも教員が準備した資料を配付します。

【その他】
・学生へのメッセージ
新しい事実は、物事を観察することによってか、あるいは実験を行うことによってしか知り得ません。何かを確かめるとき、あるいは「ひらめき」を確認するとき、それらについて適切な実験で確かめることになります。その意味で、とても大切なものであり、また楽しいものです。するどい観察力で、何でも忘れず実験ノートにメモするようにしよう。
遅刻、早退、欠席は基本的に認めない。無断欠席をすると単位を修得できないことがあるので注意すること。また、実験が時間内で終わるとは限らないので、その点に留意すること。

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