【授業の目的】
樹木の種が同定できる技術を修得する。 樹木の標本作製方法を修得する。 野生動物の痕跡の同定技術や個体数評価の方法を体験的に学ぶ。
【授業の到達目標】
野生の動植物の大まかな分類技術を身につけ、その中でも特に樹木については、形態的・生態的特徴による種同定法を修得し、森林内に生育する樹木の種すべて判別できる技術を身につける。
【授業概要(キーワード)】
樹木同定、さく葉標本、野生動物、痕跡調査
【科目の位置付け】
この授業は、フィールドにおける調査・実験および解析方法など、具体的な技能を身につけるための科目である(森林科学コースのカリキュラム・ポリシー)
【授業計画】
・授業の方法
野外フィールドを利用して集中形式で行うが、事前にガイダンスと準備を実施する。
・日程
1.ガイダンス(日程と準備説明)
2.樹木の種の同定と検索方法、および野生動物の痕跡同定
3.上名川演習林におけるカメラトラップの設置 野外で野生動物の生活痕やけもの道を探索し、そこにカメラトラップを設置
4.鶴岡市高館山での観察・採取 野外での観察と採取、樹種の同定と標本の作製着手
5.上名川演習林での観察・採取 野外での観察と採取、カメラトラップの回収 樹種の同定と標本の作製着手 6.まとめ(動物) カメラトラップにより撮影された写真から動物種を同定 痕跡やカメラトラップによる個体数評価の考え方
7.まとめ(植物) 標本による50種の樹木同定の試験
【学習の方法】
・受講のあり方
フィールドワークは天候にかかわらず実施します。そのため体調管理と周到な準備を怠らないようにすること。
・授業時間外学習へのアドバイス
樹木の標本作製期間中は毎日2回作業を伴い、この作業中に樹種をおぼえるようにする。
【成績の評価】
・基準
野生の動植物の大まかな分類技術を身につけ、その中でも特に樹木については、形態的・生態的特徴による種同定法を修得し、庄内地域に生育する主な樹木の種を判別できる能力を身につけたかどうかで評価する。
・方法
提出された標本とレポート、樹種同定試験の合計点で評価する。
【テキスト・参考書】
葉でわかる樹木、馬場多久男著、信濃毎日新聞社、3200円などの樹木図鑑を各自持参する。 購入・持参は必須ではないが、「哺乳類のフィールドサイン観察ガイド、熊谷さとし著、文一総合出版、1800円」などのカラーで示された動物痕跡の図鑑があると望ましい。
【その他】
・学生へのメッセージ
樹木採集時に使用する野冊と剪定バサミが必要です。野冊を持っていない人は貸し出しますので、ガイダンス時に申し込んで下さい。新聞紙も大量に使いますので、集めておいて下さい。
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