陸水環境論
 Fresh Water Environment and Conservation Technologies
 担当教員:渡邉 一哉(WATANABE Kazuya)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科水土環境科学コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:水土環境科学コース  科目区分:コース選択科目 
【授業の目的】
陸水域は、ヒトの生活圏と地域固有生物の生息圏が密接する環境である。本講義では相互の関係性について生態学および理化学的に理解し、将来的な課題について協議・考察する。
ヒト(我々)の生活圏と他の生物の生活圏との位置関係に留意しながら、相互作用について学ぶ。これらを理解するために、山地渓流域から沿岸域までの様々な事例を紹介する。ヒトが環境に及ぼす影響とその構造について理工学的な理解も求めたい。
以上を踏まえ、一つの事象を理解するためには複眼的な視点を持つ必要性があること、現地で、どのような声に耳を傾ける必要があるかを会得してもらう。

【授業の到達目標】
・我が国の陸水域における現在の課題を討議することができる。
・理工学的調査の必要性と生態学的知識の重要性を感じることができる。
・一般論に安易に迎合しない思考力と理解力の向上を感じることができる。

【授業概要(キーワード)】
陸水、生態間相互作用、撹乱、渓流魚、田んぼの生き物、生態資源、環境科学、生活圏

【科目の位置付け】
本講義が扱うテーマは、理工学的分野から生態学的分野まで幅広い知識を取り込みながら今日的な課題について論理的に分析し,解決策について提案するちからを身につけるものである(農学部カリキュラム・ポリシー)。

【授業計画】
・授業の方法
講義はパワーポイントを主体に、板書を併用して進める。
教員および学生間での意見交換の時間を多くとる。
・日程
1)陸水環境とは
2)水田環境について
・田んぼの生き物
・利水と撹乱
・河川横断構造物
・持続的な共生関係を構築するには
3)ミチゲーション

【学習の方法】
・受講のあり方
ガイダンス時に述べる受講にあたってのルールを厳守すること。
本講義は、積極的な発言を歓迎する。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義に関連する用語や興味ある事象について、各自が調べ理解を深めること。

【成績の評価】
・基準
 我々の身近な陸水環境にある今日的な課題について,講義を通して得られた知識に基づいて主体的に考察し,論述や議論に能動的に参画できることが合格の基準です。
・方法
 出席・レポート・講義中に行う討論などへの参加姿勢・最終課題に対する回答など総合的に判断する。

【テキスト・参考書】
適宜紹介する

【その他】
・学生へのメッセージ
 教員および学生間での意見交換を盛んに行います。関連図書や資料に基づいた主張や質問などを推奨します。
復習をしっかり行うこと。また本講義は後期「河川環境調査論」(必須)と強く関連した内容となっている。
・オフィス・アワー
在室時はいつでもどうぞ

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