森林生態学
 Forest Ecology
 担当教員:森林科学コース教員
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科森林科学コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:授業
 開講対象:水土コース  科目区分:選択             
【授業の目的】
※担当教員未定のため、詳細については後日掲示します。以下は前年度の内容ですので、ご参照ください。


生物社会の仕組みにふれて生物達の環境適応に感動する。
「森など全部伐って開発しろ」とか、逆に「森には絶対に人手を入れるべきではない」、あるいは「外来種が繁殖しても別に困らない」と主張するヒトにあなたはどのように説得するだろうか?この講義では、森林をはじめとする自然生態系の成り立ち、そこに住む生き物の相互の結びつき、そしてヒトの活動による影響を多面的アプローチにより明らかしてゆく。

【授業の到達目標】
1) 自然生態系の存在意義を自覚する
2) 自然生態系の維持機構と生物の環境適応を学ぶ
3) 科学的問題発見をするための意識改革を開始する

【授業概要(キーワード)】
森林生態系、環境適応、生物間相互作用、生物多様性

【授業計画】
・授業の方法
講義はパワーポイントを使って説明する。その内容はプリントとして毎回配布する。最後の10分を目安に100問キーワードチェックを行い、感想・質問を書き記す。
・日程
1) 研究のプロセス 2週(日常に潜む発見ネタ)
2) 植生遷移と推移行列 1週(数式で理解する植生遷移)
3) 森林の動態論 2週(森林のダイナミズム)
4) 攪乱と共存 1週(多様性維持のメカニズム)
5) フェノロジー 1週(植物は時間利用の達人)
6) 種子の散布と休眠、発芽 2週(脅威の環境適応能力)
7) 豊凶性 1週(至近要因と究極要因)
8) 防御形質 1週(植物も逃げ、隠れ、闘う)

【学習の方法】
・受講のあり方
原則として遅刻を認めない。講義中で説明した事項を配布プリントに書き込むことで講義ノートが完成する。
・授業時間外学習へのアドバイス
毎回配布するキーワードチェックシートで未知なものは各自調べること。
毎回配布するキーワードチェックシートですでに紹介されたものは、プリントや参考書で確認すること。

【成績の評価】
・基準
レポート 30%、論述試験 60% (用語説明型、計算型、論述型、アイディア創出型等の問題で評価)、取り組む姿勢 10%(チェックシート裏面のコメントの質で評価)。なお、睡眠や内業が目に余る者は成績に関わらず不可とする。
・方法


【テキスト・参考書】
中静 透「森のスケッチ」東海大学出版会、菊沢喜八郎「森林の生態」共立出版

【その他】
・学生へのメッセージ
講義では、歴史や美術など思わぬ方向へ話題が飛び火します。様々な分野が相互に結びついている「知の結合」をお楽しみください。
講義内容は3年前期の自然環境調査論で完結する。出欠はチェックシートの提出で確認しますが、裏面にコメントがないものは出席とみなしません。

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