地域地理学
 Regional Geography
 担当教員:岩鼻 通明(IWAHANA Michiaki)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科食農環境マネジメント学コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:水土環境科学コース  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
文化に関わる産業、なかでも映画産業と世界遺産を通した地域活性化への理解を深めるため、われわれにとって身近な文化産業と地域活性化、および文化産業の地域性についての講義を試みる。この講義の前半では、映画産業と地域活性化との関連を地理学的視野から講義し、後半は世界遺産と観光との関連を地理学的視野から講義する。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
1)文化に関わる産業を通した地域活性化について記述できるようになる。
2)地図やグラフなどを含めた文書を作成できるようになる。
3)身近な地域の活性化について、討議することができるようになる。

【授業概要(キーワード)】
地域活性化・映画祭・映画ロケ・フィルムコミッション・コミュニティーシネマ・国際合作映画・映画リメイク・世界遺産・文化的景観

【科目の位置付け】
山形県は、山形市で2年ごとに山形国際ドキュメンタリー映画祭が開かれ、庄内映画村もある映画の都です。そのような地域から発信する文化を認識してもらうための講義となります。

【授業計画】
・授業の方法
ビデオ教材を活用して、講義を進めたい。
・日程
1.文化地理学と地域活性化
2.映画産業と地域活性化
3.映画祭による地域活性化(1)(2)
4.映画館による市街地活性化
5.映画ロケによる地域活性化(1)(2)
6.映画リメイクからみる韓国と日本の地域性の差異
7.日本国内の世界遺産(1)(2)
8.重要文化財と歴史的景観(1)(2)
9.まちづくりと伝統的町並み(1)(2)
10.まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
板書および口頭での説明を、ビデオ画面と連携させて理解してほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
映画や音楽などの文化コンテンツについて、広く関心を持ってほしい。
興味を有した分野の専門的文献を図書館で探したり、インターネットで検索するなどして、理解を深めてほしい。

【成績の評価】
・基準
レポート提出(8月上旬)をもとに成績を評価する。地域活性化について、記述し、一定の議論ができているかどうか、地図やグラフなどを有効に使用したレポートが作成できているかどうかを評価の基準とする。
・方法
受講生各自が講義内容に関連する文献調査(インターネットHPも含む)のレポートを提出することによって行う。レポートは2月の最後の講義時を提出期限とし、後半については毎回、小テストを行う予定。評価は課題に即したテーマであるか(30点)、オリジナルな内容であるか(40点)、文献の引用は適切か(20点)、誤字・脱字・文章表現は適切か(10点)を基準として、レポート・小テストの点数を平均して行う。

【テキスト・参考書】
特に使用しない。
和田他編『コンテンツと地域』、長島一由『フィルムコミッションガイド』、田村紀雄『地域メディアを学ぶ人のために』、田畑暁生『映像と社会』、奥田瑛二他『映画館のつくり方』、その他の参考文献は講義中に指示する。

【その他】
・学生へのメッセージ
成績評価については、ホームページを参照してください。アドレスは以下のとおりです。http://blog.goo.ne.jp/imichiaki/
レポート作成に際しては、文献探索能力を体得することが不可欠となる。付属図書館のみならず、市立図書館がキャンパスからさほど離れていない位置に存在するので、それらの蔵書を上手に使いこなせるように努力しておくこと。インターネットの利用についても、学内の設備などを活用して、同様に習熟しておくこと。
・オフィス・アワー
オフィスアワーについては、追って掲示する。問い合わせは、メールも活用してください。

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