造形史概説
 Basics of Art history
 担当教員:小林 俊介(KOBAYASI Syunsuke)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
西洋の造形芸術,アジアおよび日本の造形芸術(デザイン・工芸を含む)の基礎的な概念や知識を理解する。

造形芸術の史的展開について、西洋美術史を通じて概説するとともに,造形芸術および美術館の歴史について基礎的な知識を概説する。映像資料を中心に講義する。随時美術館見学,作品研究のプレゼンテーションを課す。

【授業の到達目標】
・西洋美術・アジアおよび日本の伝統美術の流れを概観できる。
・「美術」概念が近代の国民国家形成と平行して形成されたことを理解する。

【授業概要(キーワード)】
西洋美術,アジアおよび日本の伝統美術

【科目の位置付け】
造形芸術コースの基礎科目であり、学生が目指す表現ジャンルや職業生活の実務に対応できるような基礎的な知識を与えるものである。(地域教育文化学部造形芸術コースカリキュラムポリシー)
※教科に関する科目(中学校及び高等学校 美術/高等学校 工芸)

【授業計画】
・授業の方法
講義
・日程
第1回:オリエンテーション,ならびに歴史画と美術の制度:展覧会、美術館、美術学校について
第2回:古代オリエントの美術
第3回:古代ギリシア・ローマ美術
第4回:西洋中世美術
第5回:イタリア・ルネサンス美術
第6回:北方ルネサンス美術
第7回:バロック美術
第8回:ロココ美術
第9回:アジアの伝統美術
第10回:日本の伝統美術
第11回:19世紀前半の美術:新古典主義・ロマン主義とリアリズム
第12回:19世紀前半の美術:印象派と世紀末美術
第13回:20世紀前半の美術:様々な造形運動
第14回:20世紀後半の美術:モダンからポストモダンへ
第15回:学習のまとめとしての期末試験ならびにその解説・講評

【学習の方法】
・受講のあり方
1)テキストを購入し,本文に線を引くなどして活用する。
2)パワーポイントで示される講義内容をあらかじめウェブクラスからダウンロードしておき、説明をメモするなどして内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
関連する世界史,東洋史,日本史の重要事項,動向の理解。
授業で提示された作品,概念,造形運動,動向などを画集,参考書などで復習するとともに,美術館等での実作の鑑賞につとめる。

【成績の評価】
・基準
課題に取り上げた造形表現の特質に対する理解度
・方法
課題に取り上げた造形表現の特質に対する理解度を,毎回のコメントカードやディスクリプション(40%),およびレポート(60%)によって評価する。

【テキスト・参考書】
テキスト:「イラストでみる現代美術」(奥山アートワークデザイン、2014年
参考書:以下のほか,適宜紹介する。
『日本美術館』(小学館,1997年)
『西洋美術館』(小学館,1999年)
ゴンブリッジ『美術の物語』(ファイドン,2007年)
■水之江有一、『図像学事典 リーパとその系譜』、岩崎美術社、1991 年。
■ホール、『西洋美術解読事典』(高階秀爾監修、高橋達史/高橋裕子/太田泰人他訳)、河出書房新社、1988 年。
■ロバート・アトキンズ、『現代美術のキーワード』(杉山/及部/水谷訳)、美術出版社、1993 年。
■ロバート・アトキンズ、『近代美術のキーワード』(嶋崎吉信訳)、美術出版社、1995 年。
■『現代美術を知るクリティカル・ワーズ』(暮沢剛巳編)、フィルムアート社、2002 年。

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