教育経営学[児童教育コース]
 Lecture in Education Adiministration
 担当教員:中井 義時(NAKAI Yoshitoki)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
組織体としての学校と学習や生活の基本単位としての学級について,経営面から理解を深める。さらに,それらに関する課題分析と解決方策について実務面から独自に考察し,教師にとってやりがいがあり,児童生徒が充実した学校生活を送ることを保障する学校経営及び学級経営の在り方について学ぶ。

【授業の到達目標】
1)教育経営について,マネジメントの視点から理解を深める。
2)学校教育における諸課題の解決方法について,経営(学級経営及び学校経営)の視点から考察することができる。

【授業概要(キーワード)】
教育経営,学校経営,学級経営,教育課題,マネジメント 

【科目の位置付け】
専門科目,選択

【授業計画】
・授業の方法
1)スライドや配布資料を基に,講義形式及び演習・討論による授業を行う。
2)社会を生き抜く確かな力(学力向上対策)及び豊かな人間性(いじめ問題)の育成等,具体的な学校課題を基にしながら学校経営・学級経営のあり方を考え,理解を深めていく授業を行う。
・日程
第 1回:オリエンテーション(教育経営の基礎①「教育経営とは」)
第 2回:教育経営の基礎②(組織マネジメント)
第 3回:教育経営の基礎③(カリキュラム・マネジメント)
第 4回:いじめ問題対策と学校・学級経営①(課題と対策の考察)
第 5回:いじめ問題対策と学校・学級経営②(事例研究)
第 6回:いじめ問題対策と学校・学級経営③(まとめ)
第 7回:学力向上対策と学校・学級経営①(課題と対策の考察)
第 8回:学力向上対策と学校・学級経営②(事例研究)
第 9回:学力向上対策と学校・学級経営③(まとめ)
第10回:小1初期の学級経営①(スタートカリキュラムの理解)
第11回:小1初期の学級経営②(スタートカリキュラムの作成)
第12回:学校・学級経営を支えるもの①(保護者との関係づくり)
第13回:学校・学級経営を支えるもの②(地域との連携・協働)
第14回:学校・学級経営を支えるもの③(学校の危機管理)
第15回:まとめと省察・試験

【学習の方法】
・受講のあり方
自分の疑問や考えを積極的に発言するという意欲をもって授業に臨むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
学校経営及び学級経営上の重点課題である「確かな学力の育成」「いじめのない豊かな人間関係の構築」「小1初期の学級経営」を柱に,教育経営のあり方を具体的に考えていく。教育経営の基礎①~③では,基本用語の理解と定着を図るとともに,講義内容を概括的に捉えながらも自分なりの理念を構築すること。

【成績の評価】
・基準
1)具体的な学校・学級経営の事例を通して,教育経営についてマネジメントの視点から説明することができる。
2)学校教育の諸課題について,学校や学級経営の視点から解決の方策等を独自に考察,説明することができる。
・方法
演習成果物及び課題レポート等 40%
授業での話し合いや授業後の整理(感想等)30%
期末試験の成績 30%

【テキスト・参考書】
授業ごとにプリントを配布する。

【その他】
・学生へのメッセージ
教育経営の在り方を理解することで,人が人を教え育てるという教育の営みの真髄に触れ,一人一人が教育に対する理念を深めていくことをねらいの一つとする。学生諸君は「教育経営学」を学ぶにふさわしい態度と心構えを持って授業に臨むこと。
・オフィス・アワー
講義の中で連絡する。

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