教育課程編成論(幼・小)
 Theory of Curriculum Development
 担当教員:野口 徹(NOGUCHI Toru)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
教育課程の意味や基礎的な概念を知り、わが国の教育課程の歴史及び現状について理解するとともに、教育課程の編成方法を学ぶことを目的とする。

【授業の到達目標】
1 教育課程に関する基本的な概念や知識を理解することができる。
2 授業づくりの礎となる教育課程の理論や編成方法を理解することができる。
3 学習指導要領・幼稚園教育要領が変遷してきた歴史を理解することができる。

【授業概要(キーワード)】
教育課程,カリキュラム,小学校学習指導要領,幼稚園教育要領,生きる力,習得・活用・探究

【科目の位置付け】
教職科目
この授業は、教育課程の基礎的な概念および歴史・現状を理解し、各学校・幼稚園の教育課程の課題を解決する能力を身に付けるものである。

【授業計画】
・授業の方法
資料・スライド・ビデオ等を活用した講義形式で授業を展開する。また、グループ形式でディスカッションする授業も取り入れる。
・日程
第1回:オリエンテーション 教育課程とは何か
第2回:教育課程の編成原理1三領域説の教育課程
第3回:教育課程の編成原理2学問中心カリキュラム
第4回:教育課程の編成原理3子ども中心カリキュラム
第5回:教育課程の編成原理4総合的な学習
第6回:学習指導要領の変遷1 1947年版、1951年版
第7回:学習指導要領の変遷2 1958年版、1968年版
第8回:学習指導要領の変遷3 1977年版、1989年版
第9回:学習指導要領の変遷4 1998年版 2008年版
第10回:事例研究 小学校の実践例から
第11回:英国の教育課程1プラウデン報告書と教育改革
第12回:英国の教育課程2ナショナルカリキュラムと初等学校の教育課程
第13回:幼稚園教育要領の歴史的変遷と幼稚園の実践例
第14回:教育課程の編成(学校・学年・学級の教育課程)と教育課程の評価
第15回:教育課程と教師(授業づくり)

【学習の方法】
・受講のあり方
各種の資料やビデオ・スライド等を活用します。実際の学校の教育課程を想定しながら受講し、授業の内容と疑問点や課題等についても詳細にノートにまとめてください。毎回、内容について議論をしますので、積極的な態度で授業に臨んでください。
・授業時間外学習へのアドバイス
「予習のあり方」必要な場合は随時指示します。学習指導要領については、よく読んでおき、全体構造を理解しておいてください。また、ニュース・新聞等における学校教育に関する時事内容に関心をもつようにしてください。
「復習のあり方」授業中にもった疑問や課題等を、配付資料を活用しながらノートにまとめておきましょう。

【成績の評価】
・基準
教育課程に関する基本的な概念について正確に理解している度合いを評価する。
・教育課程の基礎概念・理論・編成方法についての理解度をレポートの内容の正確性によって評価する。
・学習指導要領・幼稚園教育要領が変遷してきた歴史の理解度をレポート内容の正確性で評価する。
・方法
・授業時の毎回の小レポート 25点
・レポート課題1(教育課程の基本的な編成原理について)25点
・レポート課題2(学習指導要領・幼稚園教育要領が変遷してきた歴史) 25点
・レポート課題3(教育課程の理論から見た具体的な事例の分析)25点

【テキスト・参考書】
テキスト:小学校学習指導要領(平成20年告示) 東京書籍 238円、幼稚園教育要領(平成20年告示) 教育出版 160円 小学校学習指導要領解説総則編 東洋館出版社 113円、幼稚園教育要領解説 フレーベル館 200円 
参考書:平成29年告示小学校学習指導要領 幼稚園教育要領

【その他】
・学生へのメッセージ
子どもたちが主体的に学ぶ授業を構成するには,教育課程の理論を知ることが重要です。この授業では理論と自分の経験とを比較しながら考えることに取り組んでほしいと思います。授業内での討議や発表に積極的に参加してください。
・オフィス・アワー
随時受け付けます。事前にアポイントメントをとってください。メール:noguchi@e.yamagata-u.ac.jp

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