教職実践演習(幼稚園・小学校)
 Teacher Training Practice (Kindergarten and Elementary School)
 担当教員:吉田 誠(YOSHIDA Makoto),未定,小川 雅子(OGAWA Masako),中井 義時(NAKAI Yoshitoki),廣田 信一(HIROTA Sinichi),安藤 耕己(ANDO Kouki)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース,大学院教育実践研究科
 開講学年:4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
小学校教員として必要最低限の資質能力を修得していることの確認を主たるねらいとし,求められる教科指導力及び児童理解・学級経営等を確実に身に付けさせるための内容を中心に据え,その他教職についた場合に求められる地域社会との連携等について,「履修カルテ」を参照し,各自自己の学修課題に即して指導教員の助言を得ながら学修する。

【授業の到達目標】
本人が専攻する学科・コースで学んだ小学校教育に関する専門的な知識・技能を生徒の発達段階・学習課題に合わせて教科指導できる授業力を身に付け,また,個々の児童の特性や状況を把握し,1つの学級集団としてまとめる学級経営の技術を修得する。また,教員としての使命や服務・倫理を自覚し,教科指導及び学級経営の模擬授業をする際に協働作業を通してコミュ二ケーション能力を身につける。

【授業概要(キーワード)】
教員としての最小限必要な資質能力,使命感や責任感・教育的愛情,児童理解や学級経営,社会性や対人関係能力,教科の指導力

【科目の位置付け】
教員免許状取得上の必修科目

【授業計画】
・授業の方法
本授業は,小学校教員として最小限必要な資質能力(「履修カルテ」を参照)を有しているかを確認することが目標であるので,グループ討論,事例研究,現地調査,実地視察,模擬授業,指導案の作成,等を適宜,組み合わせて授業を行う。授業は,大きく,「教員としての使命感や責任感」「児童理解・学級経営」「教科指導」から構成されている。
・日程
第1回 本授業のねらいの説明:資質能力の到達目標(指標)に基づく補完指導に関わる選択課題の提示
第2回 教員としての使命感等(求められる教員像)について「教員」と考える。
第3回 資質能力の指標に基づく省察①:「履修カルテ」の確認による自己課題の認識と目標設定
第4回 資質能力の指標に基づく省察②:個々の目標を協同で検討し,履修計画の設定
第5回 児童理解・学級経営領域の補完指導①:これまでの教育に関わる活動についての省察
第6回 児童理解・学級経営領域の補完指導②:これまでの教育に関わる活動についての検討と意見交換
第7回 児童理解・学級経営領域の補完指導③:これまでの教育に関わる活動についての研究発表準備
第8回 教科指導領域の補完指導①:「選択した教科・領域」についての教育実習における課題の検討
第9回 教科指導領域の補完指導②:「選択した教科・領域」についての指導案作成
第10回 教科指導領域の補完指導③:「選択した教科・領域」についての指導案の評価、改善と発表準備
第11回 児童理解・学級経営・教科指導領域での活動についての研究発表①
第12回 児童理解・学級経営・教科指導領域での活動についての研究発表②
第13回 児童理解・学級経営・教科指導領域での活動についての振り返り
第14回 教員としての倫理・服務について「教員」と考える。
第15回 学習成果の共有:本授業の到達目標に基づく省察と意見交換

【学習の方法】
・受講のあり方
自分の課題を把握して,主体的に取り組む。
・授業時間外学習へのアドバイス
関連資料を検索・調査して自分の課題に即した資料・文献を考察するか,担当教員を訪問し,指導を受ける。

【成績の評価】
・基準
合格基準:教員としての使命・服務を説明できる。児童理解に基づく学級経営案を作成できる。実際に利用できる指導案を作成できる。
・方法
教科指導案,学級経営案,模擬授業,レポートで評価する。
評価の配分:自己課題とその解決策についてのレポート(25%),自身の弱点補強に関する学習のレポート(30%),選択課題における指導案等を含む学習活動に関するレポート(30%)教員としての使命感等についてのレポート(15%)

【テキスト・参考書】
[テキスト]小学校学習指導要領解説(全教科),小学校学習指導要領解説(特別活動編)
[参考書]教育小六法,幼稚園教育要領解説

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