【授業の目的】
総合的学習の意義と指導方法について、理論と実践の両面から概観し、具体的な授業イメージを獲得することを目的とする。また,子どもが主体となった学びが、実際に子どもたちの姿を大きく変容させていく総合的学習の魅力を根本から理解することも目的とする。
【授業の到達目標】
・総合的学習の存在意義と、それの基盤となる総合的・経験的・問題解決的な学習思想及び学習論について理解することができる。 ・学習指導要領における「総合的な学習の時間」創設の趣旨と経緯、実践上の課題について理解することができる。 ・総合的学習を実践するための具体的な手立てに関して分析したり、総合的学習の指導計画を作成したりすることができる。
【授業概要(キーワード)】
総合学習、総合的な学習の時間、生きる力、探究的な学習
【科目の位置付け】
基礎科目 この授業は、総合的学習の意義と指導方法を知り、総合的学習の実践的な課題の解決をする能力を身に付けるものである
【授業計画】
・授業の方法
資料・スライド・ビデオ等を活用した講義とその内容に関するディスカッション等の演習を並行的に行う。また,指導計画作成ワークショップを行う授業も取り入れる。
・日程
第1回:オリエンテーション 「総合的な学習」とは 第2回:近・現代の教育思想の変遷―イギリスの新教育思想 第3回:近・現代の教育思想の変遷―アメリカの進歩主義 第4回:近・現代の教育思想の変遷―日本の新教育思想 第5回:我が国における総合的な学習の実践例の検討① 第6回:我が国における総合的な学習の実践例の検討② 第7回:我が国における総合的な学習の実践例の検討③ 第8回:我が国における総合的な学習の実践例の検討④ 第9回:我が国における総合的な学習の実践例の検討⑤⑥ 第10回:英国における総合的な学習の実践例の検討 第11回:総合的な学習の計画づくりについて(教科等との関連) 第12回:探究的な学習のあり方 (教材・外部人材) 第13回:総合的な学習の計画作成ワークショップ 第14回:総合的な学習の計画 発表交流会 第15回:総合的な学習についての相互交流・討議
【学習の方法】
・受講のあり方
各種の資料やビデオ・スライド等から総合的学習について紹介します。実際の学校での授業を想定しながら疑問点や課題等を意識しノートにまとめる態度で臨んでください。毎回、授業の内容の分析をしますので、積極的な態度で授業に臨んでください。
・授業時間外学習へのアドバイス
・予習のあり方 必要な場合は随時指示します。テキストをよく読んでおき、理解を深めておいてください。自身の小学校時代の総合的学習の様子を思い出し、講義内容と比較考察ができるようにしておいてください。 ・復習のあり方 授業中にもった疑問や課題等をノートにまとめておきましょう。
【成績の評価】
・基準
・総合的学習の存在意義と、総合的・経験的・問題解決的な学習思想及び学習論についての理解の度合いをレポートで評価する。 ・学習指導要領における「総合的な学習の時間」創設の趣旨と経緯、実践上の課題についての理解の度合いを毎回の小レポートや発言で評価する。 ・総合的学習を実践するための具体的な手立てや総合的学習の指導計画を立てる方法の理解の度合いをレポートで評価する。
・方法
・毎授業時の小レポート)25点・レポート課題① (総合的学習の歴史的展開)25点・レポート課題②(実践例の検討)25点・レポート課題③(総合的学習の単元計画作成) 25点
【テキスト・参考書】
テキスト:文部科学省『小学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編』116円 東洋館出版社 平成20年8月、文部科学省『今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(小学校編)』421円 教育出版 平成23年8月
【その他】
・学生へのメッセージ
指導する場面を考えて取り組むことが重要です。そのためにも理論を知り、これと自分の経験とを比較考察しながら取り組んでほしいと思います。
・オフィス・アワー
随時受け付けます。事前にアポイントメントをとってください。 連絡先:メール:noguchi@e.yamagata-u.ac.jp
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