学習開発デザインセミナーA
 Seminar for Design of Learning Development A
 担当教員:今村 哲史(IMAMURA Tetsunori),中井 義時(NAKAI Yoshitoki)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 教師のライフコースにおける初任期の特質を理解し、自らが初任教師として授業力を向上させるために必要な課題について、学部養成教育の段階から、見通しをもつことができる。

【授業の到達目標】
 教科書教材を用いた模擬授業を通して、個々の指導場面における教科実践力の向上をはかると同時に、初任教師が授業力向上をはかるためのさまざまな機会(校内研修など)について理解できる。

【授業概要(キーワード)】
内研究会、授業研究会、教科の授業力の向上、模擬授業、教材研究

【科目の位置付け】
教員免許取得のための選択科目(教科または教職)

【授業計画】
・授業の方法
学校における1日および1年のサイクルと初任教師が直面する課題についての学修、教科書教材を用いた教材研究と模擬授業の相互検討、学校の校内授業検討会の参加(その意義と参加の仕方の学修)、教職大学院の現職教員を助言者とする模擬授業研究会の準備と実施、講義全体のふり返り、で構成される。
・日程
第1回:オリエンテーション/講義のねらい及び進め方についての説明
第2回:教員が直面する課題の検討(1)/文献の検討
第3回:教員が直面する課題の検討(2)/調査記録の検討
第4回:教員が直面する課題の検討(3)/意見交換
第5回:授業参観と校内研究会への参加(1)/授業参観から事後の検討まで
第6回:授業参観と校内研究会への参加(2)/研修における意義の考察
第7回:授業参観と校内研究会への参加(3)/意見交換(教職大学院・現職院生)
第8回:教材研究と模擬授業の相互検討(1)/教材研究
第9回:教材研究と模擬授業の相互検討(2)/模擬授業の準備
第10回:教材研究と模擬授業の相互検討(3)/相互検討
第11回:模擬授業研究会での授業の相互検討(1)
第12回:模擬授業研究会での授業の相互検討(2)
第13回:模擬授業研究会の実施(1)(現職教員院生を交えた事後研究会を含む)
第14回:模擬授業研究会の実施(2)(現職教員院生を交えた事後研究会を含む)
第15回:授業のまとめと振り返り

【学習の方法】
・受講のあり方
教育実習の経験を踏まえて、指導上の課題や授業力向上のために不足している点を認識し、改めて取り組むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
教員や大学院生のアドバイスを整理しておくこと。

【成績の評価】
・基準
以下の観点から評価を行う。
・初任教員が直面する課題と不安を明確に理解できたか   ・教科書教材の教材研究を適切に行えたか
・模擬授業において、児童生徒への指導場面での教授行為を、十分考えて行っていたか
・相互検討のコメントをうけて、自分の課題の明確化をはかっていたか   ・授業研修システムの意義を理解できたか
・意見交換や発表会に対して、積極的に参加していたか
[Cの基準]
・初任教師が直面する課題について理解することができる。
・授業力向上を図るための機会について理解し、自身の授業力向上に必要な課題について見通しをもつことができる。
・方法
・最終レポート(70%)、小レポート(開発した教材及び学習指導計画等)(10%)、模擬授業(10%)、授業中の討論の様子や態度(10%)

【テキスト・参考書】
[テキスト]国語、算数、社会ほか各教科・道徳・総合的な学習の時間の学習指導要領解説(平成29年改訂版)
[参考書]「明日の教室」研究会 『シリーズ明日の教室教師の一日・一年』、 ぎょうせい、2009
 その他、授業の中で適宜紹介する。

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