地球環境と環境教育(総合演習)
 Global Environment and Environmental Education(Seminar on Global Problems)
 担当教員:今村 哲史(IMAMURA Tetsunori)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
環境及び環境問題について世界的視点から捉え、その解決の重要性及び緊急性を認識できる。また、環境教育の基本的な考え方が理解できる。そして、今後の環境教育の在り方、有効な活動の他、指導者に必要な能力を習得することができる。

【授業の到達目標】
環境、環境問題及び環境教育の基本的な考え方について理解することができる。そして現在の地球環境の現状を把握し、その解決に向けた具体的な取り組みとしての環境教育の重要性を認識することができる。さらに、具体的な事例を通して有益な環境教育及び環境学習の方法が習得できる。

【授業概要(キーワード)】
地球環境、環境問題、環境教育、環境リテラシー、持続可能性、ESD

【授業計画】
・授業の方法
前半は環境や環境教育の基本的な理論を中心に講義と演習を行うが、後半は実地体験活動や環境教育の具体的な指導方策に関する活動とその成果発表を行う。
・日程
第1回:オリエンテーション、環境及び環境問題とは(講義)
第2回:環境教育の歴史と意義 -公害教育、野外教育、環境教育-(講義)
第3回:地球環境問題(1) -人口問題、食糧問題、絶滅危惧種、ゴミ問題-(演習)
第4回:地球環境問題(2) -地球温暖化、大気及び水質の汚染、オゾン層の破壊-(演習)
第5回:地球環境問題(3) -エネルギー環境問題、放射能汚染問題-(演習)
第6回:環境教育の基本的考え方 -我が国の環境教育の考え方と問題点-(演習)
第7回:環境教育の指導方法 -意思決定を中心とした具体的指導について-(実習)
第8回:自然体験と観察の技法 -ネイチャーゲーム等の体験-(実習)
第9回:環境調査の方法・分析方法 -水質調査の方法等についての実習-(実習)
第10回:エネルギー環境教育に関する体験実習(1) -水力発電所の見学-(実習)
第11回:エネルギー環境教育に関する体験実習(2) -火力発電所の見学-(実習)
第12回:環境教育の基本的考え方-米国環境教育の事例をもとに環境リテラシーとその育成-(講義)
第13回:環境問題の解決策の提案 -意思決定プログラムの実践-(実習・グループワーク)
第14回:クループごとの成果(解決策)の発表と討論
第15回:まとめ -持続可能な社会の創造のための環境教育の在り方について-(講義)
*発電施設見学をはじめとする実地体験活動等は、正規の授業時間以外(土、日等)で実施を予定。

【学習の方法】
・受講のあり方
授業全般を通して、多様な見方や批判的・創造的な思考を少しでも心がけてもらいたい。
・授業時間外学習へのアドバイス
普段から環境に関する話題や情報を収集しておく(無理のない範囲で)。
配布資料を整理してまとめたり、身近な環境問題についても考えてみる。

【成績の評価】
・基準
実地体験報告書及びグループワークの成果報告書等の各種レポート、活動状況(態度)、発表内容等を総合して評価する。
・方法
・実地体験報告書、レポート、グループワークの成果報告書:80%
・活動状況及び発表を含む授業中の態度等 :20%(合計100%)

【テキスト・参考書】
○参考書:授業の中で適宜紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
授業時間以外(土、日等)に実地体験活動を行う。詳細はオリエンテーションで説明する。
授業時間以外(土、日等)に行う実地体験活動への参加が必要。(要注意)
・オフィス・アワー
木曜日12:30~14:00

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