【授業の目的】
・カウンセリングの基本的な理論と技法を理解する。 ・カウンセリングにおける基本的な態度に関する実習を通して,技法と自己について理解を深める。 ・面接の基本的な進め方や自己研鑽に関する専門的知識を身につける。
【授業の到達目標】
・カウンセリングの基本的な理論と技法について説明することができる。 ・カウンセリングのロールプレイなどの実習に積極的に参加し,技法や自己について考察できる。 ・面接の基本的な進め方などの心理面接の実際について説明することができる。
【授業概要(キーワード)】
カウンセリング,認知行動療法,自己理解
【科目の位置付け】
認定心理士資格g領域基本主題、教科又は教職に関する科目(幼・小)
【授業計画】
・授業の方法
カウンセリングの傾聴技法について,スライドや配布資料を用いて講義し,ロールプレイングを行う。また認知行動療法を始めたとした学校でできる積極技法について,受講生グループによる調べ学習およびパワーポイント使用によるプレゼンを行う。 1回の授業は「講義」,「ロールプレイング」,「質疑応答」で構成する。
・日程
1.カウンセリングとは(第1,15回) 2.カウンセリングに共通の要素・態度(第2回) 3.基本的傾聴技法の演習(第3~7回) 4. 積極的技法のグループ発表(認知行動療法の技法)(第8~14回)
【学習の方法】
・受講のあり方
・カウンセリングの基本的な技法の体験を,自分について理解を深める契機とすること。 ・発表時には受講生が体験的に理解できるようになるための工夫を行うこと。 ・質問や確認は,他の受講生にとっても役に立つものなので,積極的に発言すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
・積極的に関連する文献を収集し,学習を進めること。 ・自分が発表を担当する回には,相手にわかる説明や想定される質問に答えられる準備を十分にしておくこと。
【成績の評価】
・基準
演習発表,支援計画のレポート,授業中の質疑応答により評価する。演習発表は,担当した箇所を的確に理解し,他者にわかるように伝えられるかを評価する。レポートは,理論をおさえた上で,実践可能な支援計画を立案できるかを評価する。いずれも教育臨床心理学に関する基礎的知識の習得と応用的理解を評価する。
・方法
「評価点」=「演習発表(50点)」+「支援計画のレポート(50点)」+「授業中の質疑応答等の態度(追加点)」
【テキスト・参考書】
参考書: 『やさしいカウンセリング講義』 小宮昇 創元社 2007年, 『心理援助の専門職になるために』 下山晴彦 監訳 金剛出版 2004年, 『ケアする人の対話スキルABCD』 堀越勝 日本看護協会出版会 2015年, 『子どもの不安と抑うつに対する認知行動療法』 石川信一 金子書房 2013年, 『学校でできる認知行動療法子どもの抑うつ予防プログラム小学校編』 佐藤正二他 日本評論社 2002年, 『CD-ROM付き 特別支援教育をサポートする ソーシャルスキルトレーニング (SST) 実践教材集』 上野一彦監修 ナツメ社 2014年, 『子どもと若者のための認知行動療法ガイドブック―上手に考え,気分はスッキリ』 下山晴彦翻訳 金剛出版 2008年
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