心理学実験
 Laboratory Course (Psychology)
 担当教員:藤岡 久美子(FUJIOKA Kumiko),関口 雄一(SEKIGUCHI Yuichi)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科,地域教育文化学部文化創生コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:4単位  開講形態:演習・実験
 開講対象:心理プログラム  科目区分:発展科目 
【授業の目的】
心理学の代表的な研究方法によりデータの収集、分析、レポート作成を行い、心理学研究方法を習得する。
心理学の主な研究方法のうち、観察法、実験法、面接法について、いくつかの研究トピックを用いて実習を行う。

【授業の到達目標】
心理学におけるデータ収集の基礎的な方法を実行できる。
「心理統計」の内容と関連づけて基本的な分析が出来る。
心理学のオーソドックスな論文形式(目的、方法、結果、考察)にのっとったレポート作成が出来る。

【授業概要(キーワード)】
観察法、実験法、面接法、質問紙法

【科目の位置付け】
「心理統計法」を必ず履修してください。
認定心理士資格の科目区分「c.心理学実験・実習」基本主題に該当します。この科目は以下のように規定されています。「原則として実験的技法や実証的技法を基盤とする基礎心理学的実験・実習の実験者および研究対象者として参加体験することで実験的技法や実証的技法に関する基礎的体系的知識を体得することを目的とした「実験・実習」であること。典型的には,心理学の各分野の異なった主題で実施するいくつかの小実験・実習に実験者として参加し,得られたデ-タを自ら分析し,毎回報告書を提出することが義務づけられているような実験・実習が想定される。」

【授業計画】
・授業の方法
データの収集、解説、分析、レポート作成の説明を、1つの内容について2~3週かけて行います。
・日程
1.オリエンテーション
2.研究法概説・心理学レポートの書き方
3.実験法Ⅰ ①データ収集 ②解説、分析
4.実験法Ⅰ ③分析、レポート1作成の説明
5.実験法Ⅱ ①データ収集 ②解説、分析
6.実験法Ⅱ ③分析、レポート2作成の説明、レポート1の修正事項説明
7.観察法 ①データ収集 ②解説、コーディング
8.観察法 ③コーディング ④分析 レポート3作成の説明
9.実験法と観察法のまとめ レポート2の修正事項説明 レポート3作成の説明
10.面接法 ①解説、研究計画 ②実施
11.面接法 ③分析 ④レポート4作成の説明
12.質問紙法 ①解説 ②作成準備
13.質問紙法 ③作成 (実施)
14.質問紙法 ④分析 ⑤レポート5作成の説明
15.まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
授業時間外の作業が多いので、計画的に課題に取り組むようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
不明な点は、受講生同士で確認し合う、TAや担当教員に質問するなどして、曖昧なままにしないようにしてください。

【成績の評価】
・基準
作成されたレポートが、心理学の研究論文として、書式や内容が十分なものであるかを評価します。
・方法
5本のレポートはそれぞれ20点満点で採点します。

【テキスト・参考書】
参考書:
実践心理データ解析 田中敏 新曜社/「心理学マニュアル」シリーズ 北大路書房

【その他】
・学生へのメッセージ
心理学の卒業論文を書く際の基本スキルを習得するための授業です。


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