対人関係論
 Interpersonal relationships
 担当教員:松﨑 学(MATUZAKI Manabu)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 自己理解と対人関係のあり方の癖を理解した上で、対人関係ないしは社会心理学に関する諸研究の理解を個人学習および共同学習を通して、人間関係理解に関する新たな視点を身につけること。

【授業の到達目標】
 対人関係および社会心理学関連の知識を得てそれを説明できるようになること、さらに、自分の人間関係に適用して活用することができるようになること。

【授業概要(キーワード)】
自己理解・他者理解、個人と集団、認知的不協和理論、対人魅力、情動二要因理論、攻撃行動など

【科目の位置付け】
心理プログラム選択科目

【授業計画】
・授業の方法
講義ではあるが、グループ学習を含む演習形式で進める。LTD話し合い学習法で進める可能性がある。
・日程
① オリエンテーション&グルーピング・リレーションづくり(LTDアンケート)
② エゴグラムの実施とその解釈・レポート提示(自己変革のお試し) 
③1.個人と集団 (1)同調の古典的パラダイム (2)実験室のナチズム
④ (3)模擬監獄の人間関係 (4)衆人環視のパラドックス (5)社会的手抜き
⑤2.認知的不協和理論 (1)入会儀礼の秘密 (2)禁じられたおもちゃのパラダイム
⑥ (3)報酬の見えざるパラドックス (4)フット・イン・ザ・ドア・テクニック
⑦3.対人魅力 (1)コンピュータ・デートでも類は友を呼ぶ (2)相互魅力のゲイン-ロス効果
⑧ 中間振り返り・再グルーピング&リレーションづくり(お試し中間報告)
⑨4.情動二要因理論 (1)人はドキドキしているときにほれやすい (2)幻の動悸
⑩ (3)逆の偽薬効果 (4)割り引かれた罪悪感
⑪5.攻撃的行動 (1)攻撃性の二次元 (2)テレビの暴力を幼児は学ぶ
⑫ (3)核の冷戦のシミュレーション 6.さまざまな態度変化 (1)リスキー・シフト
⑬ (2)態度の極化 (3)集団決定の安全主義シフト
⑭7.実験社会心理学の倫理的側面 (1)だまされた被験者とだまされなかった被験者 振り返りと質疑
⑮ テストとまとめ
  レポート提出(2月中旬)

【学習の方法】
・受講のあり方
 各自、テキストに沿って予習の上で、授業に参加すること。グループによる学習内容確認・全体での共有と討論・自分への適用といった進め方でそのディスカッションに参加できるように準備しておくこと。巻末にあるスタディー・ガイドに記載されている文献について、事前に分担して準備を進めることもOK。
・授業時間外学習へのアドバイス
 予習において、予定の学習内容の読み込み・学習内容確認を通して学んだこと・その視点に関わる自己への適用など、自分なりにそれらの内容や考えを整理して講義に臨むこと。
 復習において、授業を通しての気づき、自分への適用に関する一工夫など、メモを書き加えておくこと。

【成績の評価】
・基準
1.2/3以上の出席であること。
2.レポートおよびテストを課す。
 それらをもとに総合的に評価する。テスト等による基本的理解レベルが6割以上。
・方法
レポート 自己への適用/より深い理解と応用:20点
テスト 基本的理解:80点

【テキスト・参考書】
テキスト:岡本浩一著『社会心理学ショート・ショート』新曜社
参考書:小川一夫編著『くらしの社会心理学』福村出版
    相川充・高井次郎編著『展望現代の社会心理学2コミュニケーションと対人関係』誠信書房

【その他】
・オフィス・アワー
月・火曜日の昼休みが中心です。ただし、スクールカウンセラーや会議が入ることがあります。事前に連絡していただけると助かります。ep266@kdeve.kj.yamagata-u.ac.jp

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