【授業の目的】
この授業では,正確な英語の音声知識の習得を目的とします。 英語の音声と発音記号;英語は日本語とは異なり,分かち書きをするので,発話時においても語境界(word boundary)が存在するかのように錯覚してしまいがちですが,自然な発話(natural speech)ではそのようには切れないことが多くあります。そして,単に単語がつながるだけではなく,音の連結(linking or liaison),音の脱落(elision),音の同化(assimilation)が起こる場合があります。 この授業では上述した現象をふまえリスニングを行います。また,本授業では,簡略表記としての発音記号(英和辞典で通常,用いられているもの)を覚え,使用できるようになってもらいます。音声のアウトプットに関しては,強形と弱形,文アクセントにふれます。
【授業の到達目標】
典型的な音声変化現象に遭遇したときに,それを発音記号を用いて説明できる。 英語は文アクセントの位置が定まらないと発話が成り立たないことを説明・適応できる。 正確な英語の音声知識の習得を目指します。特に,日本語話者であるがゆえに判り難かったり,誤解している部分について焦点を当てることになります。典型的な音声変化現象に遭遇したときに,それを発音記号を用いて説明できるようになって欲しいと思います。なぜ,モデルについて発話の訓練をしてきたのか,文アクセントを学ぶことにより理解します。
【授業概要(キーワード)】
英語の音声
【科目の位置付け】
この授業では,多面的素養:複数の言語運用能力を備え文化交流や日本語教育に貢献できる者,国際的視野を身につけた国語科・社会科・英語科の教育者を育てる(異文化交流コースのカリキュラム・ポリシー)に基づき,音声知識習得のために発音記号を学び音声変化現象の学習をします。
【授業計画】
・授業の方法
・ 本授業はマルチメディア演習室を使用した演習形式の授業となります。 ・ 音声知識習得のために発音記号を学び音声変化現象の学習をします。 ・ 授業では,日本語話者であるがゆえに判り難かったり,誤解している部分について焦点を当てることになります。 ・ 授業では音声ファイル(音源)を配布しますので,実際にPCを操作して音声を聴き(書き)取り確認をします。
・日程
第1回:[θ][ð]の代用音としての[t][d] 第2回:子音(その1)破裂音(閉鎖音) 第3回:子音(その2)摩擦音,破擦音 第4回:子音(その3)鼻音,促音,半母音 第5回:脱落 第6回:音節構造,音節主音的子音 第7回:母音[æ][ɑ|ɔ][ʌ]と綴り字"a", "o", "u",母音の分類(その1)強母音 第8回:母音の分類(その2)弱母音 第9回:音の連続,形容詞プラス名詞の句と合成名詞 第10回:進行同化,逆行同化,融合同化 第11回:音の観察すべき要素,機能語と内容語,強形と弱形 第12回:日本語のリズムと英語のリズム,アクセントの移動 第13回:リズムと文アクセント(その1)聞き取りで文アクセントの位置を認識する。 第14回:リズムと文アクセント(その2)適切な文アクセントの位置の決め,それにあわせて発話する。 第15回:試験及び解説
【学習の方法】
・受講のあり方
欠席しないことが肝要です。
・授業時間外学習へのアドバイス
配付された音源のディクテーションがあります。記憶がさめやらぬうちに,学習した部分を整理しておくことを勧めます。
【成績の評価】
・基準
・ 授業で扱った基本的な英語の音声に関する知識が習得できているか。 ・ 授業で扱った音変化現象を伴っている音声の聴き(書き)取りができるか。 ・ 簡易標記の発音記号を覚え使用できるようになっているか。
・方法
基本的に授業で扱った内容の確認テスト(100%)で評価します。形式等の詳細は授業で知らせます。ただし,授業参加・態度点として±20点があります。
【テキスト・参考書】
テキストは使用しません。必要に応じてプリントを配布します。
【その他】
・学生へのメッセージ
授業にはUSBメモリーを持参してください。cloudに情報を保存するひとはこの限りではありません。
・オフィス・アワー
特定されたオフィスアワーの時間は設けません。可能な限り随時受け付けます。諸君の放課後は,教員は会議等で,すれ違いとなることが多いです。不在の場合には,連絡黒板とメモ用紙がありますので活用願います。学生番号,氏名,連絡先,受講クラス曜日・校時,内容等を記しておいてください。こちらから連絡します。
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