【授業の目的】
①韓国文化を理解する(「他者認識」)ことで、日本文化を捉え直す(「自己認識」)。 ②韓国文化を歴史と結びつけて捉え、「韓流ブーム」と「歴史問題」という二つイメージを相対化する。 ③日韓両国の文化理解や文化交流のあり方について考える。
【授業の到達目標】
韓国文化という異文化理解を通して日本文化を捉え直し、異文化理解の大切さを認識し、日韓文化交流に積極的に参加する意欲と態度を身につける。
【授業概要(キーワード)】
韓国文化、異文化理解、文化交流
【科目の位置付け】
社会科教員免許取得のための選択科目。国際交流プログラム必須科目。 この授業は、「国際的視野を身につけ、韓国文化の学習を通して日韓両国の文化理解や文化交流のあり方について考える社会科教員または人材を育てる」ための授業です。(カリキュラム・ポリシー)
【授業計画】
・授業の方法
学生が韓国文化のなかで関心や疑問を持っている項目を提出し、その内容をカテゴリ化した後、個別に(人数によってはグループで)各項目を調べてまとめた内容を報告する。その報告の後、みんなで討論をする。
・日程
1.参加者の自己紹介、授業の概要説明、アンケート調査(韓国文化のここが知りたい!)、人数を見て必要な場合はグループ分け 2.「大韓民国」の概説(講義と意見交換) 3.朝鮮通信使と文化交流(講義と意見交換) 4.韓国人と一緒に生きようとした日本人(講義と意見交換) 5.在日コリアンの歴史と現状について(講義と意見交換) 6-7.グループ1のプレゼンテーション、発表と討議 8-9.グループ2のプレゼンテーション、発表と討議 10-11.グループ3のプレゼンテーション、発表と討議 12-13.グループ4のプレゼンテーション、発表と討議 14-15.グループ5のプレゼンテーション、発表と討議 *最終レポートを課す。
【学習の方法】
・受講のあり方
自分の考えや認識を深めるため、授業に積極的な姿勢で臨むようにする。
・授業時間外学習へのアドバイス
①報告者(あるいはグループ)は、内容を焦点を絞って調べ、分かり易く伝えられるようなレジュメをつくるように心がける。 ②授業で学習した韓国文化理解を深めるため、実際韓国を訪問するか、在日韓国・朝鮮人に会ってみるかの積極的な行動へ結びつけていくようにする。
【成績の評価】
・基準
韓国文化を理解することで日本文化を捉え直し、日韓文化交流のあり方について考えることができたか。これを軸に以下の3点を総合的に評価する。 ①平常点 20% ②報告 50% ③レポート 30%
・方法
報告やレポートの内容を主に評価するが、授業での積極的な発言や参加態度などを考慮する。
【テキスト・参考書】
・文京洙『韓国現代史』岩波新書、2005年。
【その他】
・学生へのメッセージ
・徐毅植ほか『日韓でいっしょに読みたい韓国史―未来に開かれた共通の歴史認識に向けて』明石書店、2014年。 ・鄭于澤・並木誠士『韓国の美術 日本の美術』昭和堂、2002年。 ・舘野皙『韓国式発想法』日本放送出版協会、2003年。
・オフィス・アワー
チングガ デゴ シポヨ!(友だちになりたいです!) ハングルを勉強してくださいね。^^
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