国語学史概説
 History of Japanese Linguistics
 担当教員:園田 博文(SONODA Hirofumi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
日本語研究の歴史を知り、現在の国語学の知識の背景について理解を深める。

【授業の到達目標】
日本語研究の歴史のうち、特に、音韻、仮名遣い、文法、語彙に関する研究の概略を理解し、適切に説明できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
漢字 仮名 歌学 係り結び 自他 文法学 辞書 方言 言語学 日本語 

【科目の位置付け】
国語教員免許取得のための選択科目。言語文化教育プログラム(日本語)の選択必修科目。
この授業は、「国際的視野を身につけた国語科・社会科・英語科の教育者を育てる」ための授業です。(カリキュラム・ポリシ-)

【授業計画】
・授業の方法
講義によって授業を行う。
・日程
第1回 言語研究の歴史を学ぶ意義について
第2回 音韻の研究史 漢字の伝来 漢字音の研究
第3回 仮名遣いの研究史 定家仮名遣い 歴史的仮名遣い
第4回 仮名遣い研究より音韻研究へ 小テスト 
第5回 文法の研究史(1)歌学からの発展 富士谷成章の文法研究
第6回 文法の研究史(2)本居宣長とその流れをくむ文法研究
第7回 文法の研究史(3)大槻文彦、山田孝夫、松下大三郎、
             橋本進吉、時枝誠記の文法研究   
第8回 文法の研究史(4)そのほかの文法研究 小テスト  
第9回 語彙の研究史(1)漢和辞書から国語辞書へ
第10回 語彙の研究史(2)中世・近世の辞書、近代の辞書
第11回 語彙の研究史(3)語源研究
第12回 方言の研究史 近世の方言集 近代の方言研究
第13回 外国人による日本語研究 小テスト
第14回 日本語の研究のついて考える(1)
第15回 日本語の研究について考える(2)

【学習の方法】
・受講のあり方
テキストや配布する資料を活用して、授業内容の理解に努める。日本語について、自分の知識のよりどころについて考える
・授業時間外学習へのアドバイス
事前に講義予定の事項についてテキストに目を通す。授業後は、配付資料やノートをも見直し、知識・理解の整理に努める。

【成績の評価】
・基準
日本語研究史の基礎的な事項について正しく理解し、適切に説明できることを合格の基準とする。
・方法
領域ごとに行う小テストの合算(80%)と授業への参画(質問、感想、意見交換)のあり方(20%)を総合的して評価する。

【テキスト・参考書】
テキスト:教室で指示する。

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