語や語彙の諸相について理解を深めることは、日本語という言語の最も基本的な単位について理解を深めることである。授業では、語とは何か、語彙とは何か、そして語の形や意味とは何かということから始め、語種や語構成、語の変化、さらに新語や造語、敬語などについて理解を深め、我々をとりまく現代日本語の言語環境について考察していく力をつける。 またとくに普段から感じている日本語についての疑問や感想を提出してもらい、それについても考察を深めていくこととする。

　日本語の語彙についての基礎的言語事実を正しく把握した上で、その構造や機能の概要を理解し適切に説明できるようになる。

語　語彙　形態素　意味　語種　和語　漢語　外来語　語構成　語彙調査
語彙変化　新語　造語　待遇表現　敬語　擬音語　擬態語

　国語教員免許取得のための選択科目。言語文化教育プログラム（日本語）の選択必修科目。
　この授業は、「国際的視野を身につけた国語科・社会科・英語科の教育者を育てる」ための授業である。（カリキュラム・ポリシー）

　講義によって行う。

第1回　語および語彙とは何か　語彙分野の各論（語彙的カテゴリー）について　国語科教育とのかかわり　日本語についてのアンケート　
第2回　語と形態素、語形
第3回　語の意味
第4回　語種（和語・漢語・外来語・混種語）
第5回　漢語の構造
第6回　語構成
第7回　語彙の体系性と意味の体系　
第8回　（小テスト）　語彙量と語彙調査　
第9回　語・語彙の変化
第10回　新語と造語　１
第11回　新語と造語　２
第12回　待遇表現と敬語
第13回　位相語
第14回　擬音語・擬態語　（小テスト）
第15回　全体のまとめと補足

　自分自身の言語を内省して、講義内容の理解に努める。講義資料を読んだり意見を交換したりして、日本語の語彙についての理解を深める。

　前もって国語学概論での学習内容を復習しておく。また関連する入門書などを読んでおく。授業後は関連する専門書を読む。

　日本語の語彙に関する基礎的言語事実を正しく把握していること、そしてその構造や機能について主体的に考察し、その結果を適切に説明できることを合格の基準とする。

　授業への参画状況（出欠、授業態度、意見発表、情報提示など）（20％）と、授業内容に関する小テスト２回（各40％）の結果を総合して評価する。

テキスト：なし　自製プリント使用
参考書は授業の進展に応じて関連する資料を紹介する。