社会の教材分析B
 Social Studies Teaching MaterialsB
 担当教員:高 吉嬉(KO Kilhee),窪田 康平(KUBOTA Kohei)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
中学校社会科公民的分野と高等学校公民科「現代社会」「倫理」「政治・経済」の連携を考えつつ、公正な判断力を養い、良識ある公民として必要な能力と態度を育てる社会科教育を行うための教材づくりをめざす。

【授業の到達目標】
第一に、山形県戸沢村・朝日町などの地域に根差した外国人との共生・共存の取り組みを調べ、その現状と課題を明らかにしつつ、教材づくりをめざす。
第二に、教育の経済学を学び、教材作りができるようになる。

【授業概要(キーワード)】
公民的資質、共生・共存、学力、政策、教材づくり

【科目の位置付け】
公民科教員免許取得のための必須科目。
この授業は、「公正な判断力を養い、良識ある公民として必要な能力と態度を育てる社会科教員」を育てるための授業です。(カリキュラム・ポリシー)

【授業計画】
・授業の方法
講義式(グループ活動及び討論)
・日程
第1回: オリエンテーションと自己紹介、授業の概要講義。4つにグループ分け(高)
第2回: 「山形県国際交流協会(YIRY)を訪問し、山形県在住外国人に関する資料を収集し、担当者の話を聞く。(高)
第3回: 戸沢村と朝日町に関して事前に収集した資料をもとに、各グループの課題をまとめて発表する。(高)
第4回: 地域の国際化事例(1)―戸沢村の国際結婚の歴史と高麗館について(高)
第5回: 地域の国際化事例(2)―朝日町の取り組みなどについて(高)
第6回: 現地見学と花嫁の聞き取り ―戸沢村にある「高麗館」と「日韓ひろば」(女性外国人配偶者経営)訪問(高)
第7回: グループ1・2報告(1)―山形県在住外国人との共生・共存のための社会科(パワーポイント使用)(高)
第8回: グループ3・4報告(2)―山形県在住外国人との共生・共存のための社会科(パワーポイント使用)(高)
第9回: 授業の概要講義(窪田)
第10回: 教育の経済学(1)−実証分析について(窪田)
第11回: 教育の経済学(2)−少人数教育の効果(窪田)
第12回: 教育の経済学(3)−教育の生産関数(窪田)
第13回: 教育の経済学(4)−認知能力と非認知能力(窪田)
第14回: 教育の経済学(5)−教育と経済成長(窪田)
第15回: 学生報告(窪田)
*二つの課題レポート

【学習の方法】
・受講のあり方
① 受講者自らが授業での学習内容を深めていく姿勢を持つことが望まれる。
② 扱う内容について積極的に考え、コメントをよせるなど、授業に積極的な態度で臨むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
① 自分の問題意識をしっかり持ち、教材研究に励み、積極的な姿勢で模擬授業に臨むこと。
② 各内容で紹介された図書を読み、インターネットや図書館を利用するなど、授業で上げられた内容を深めていくこと。

【成績の評価】
・基準
① 自ら調べ、考え、行動し、他の人と意見交換を積極的に行うなど、意欲的姿勢をもっているか。
② 授業内容を理解しているか。
③ 発表内容に工夫等がみられたか。
・方法
二人の教員の課題(試験またはレポート):50点×2=100点

【テキスト・参考書】
【テキスト】①山形県商工労働観光部 観光経済交流局 経済交流課国際室『山形県の国際化の現状』2013年3月(他、授業の際に適宜指示する。)
【参考書】①文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編(新学習指導要領用)』日本文教出版社。②文部科学省『高等学校学習指導要領解説 
公民編(新学習指導要領用)』教育出版社。③中室牧子『「学力」の経済学』ディスカヴァー・トゥエンティワン。④小塩隆士『教育を経済学で考える』日本評論社。

【その他】
・学生へのメッセージ
・どのような中学校や高等学校の社会科教師になりたいのかを常に考えつつ、積極的な姿勢で授業に参加して下さい。

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