第二言語習得論
 Second Language Acquisition
 担当教員:佐藤 博晴(SATO Hiroharu)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
第二言語習得研究に関する基礎知識の習得を目指す。第二言語習得研究に関する入門書を原著で読み進めながら、英語科教育法Aや英語学関係で学習した第二言語習得に関する知識を再確認するとともに、我が国の英語教育に関する応用についても再考察していく。

【授業の到達目標】
第二言語習得研究の成果を実際の英語授業実践に応用できる力を身に着ける。

【科目の位置付け】
この科目は、多面的素養:複数の言語運用能力を備えた文化交流や日本語教育に貢献できる者、国際的な視野を身に着けた国語科・社会科・英語科
の教員を育てる異文化交流コースのカリキュラムポリシーに基づいて開講される教科に関する科目(英語・選択)である。

【授業計画】
・授業の方法
学生は毎回、事前に授業で取り扱う部分について読み進めておくことが求められる。各章を数名の学生で担当し、担当者が用意したレジメとそれに基づく解説をもとに、第二言語習得研究に関する専門用語や基礎知識の習得を図る。数章終了ごとにそれまでの章で扱われた第二言語習得研究の成果が、我が国の英語教育にどのように応用可能かについても議論する場面を設ける。半期15回の授業のため、すべての章は扱わず、授業で取り扱わなかった部分に関しては、こちらで用意した質問に答える形のレポートを添削する形で学習させる。
・日程
授業計画
第1回: Introduction: describing and explaining L2 acquisition(1);第二言語習得研究の最終目標
第2回:Introduction: describing and explaining L2 acquisition(2);2つの事例研究が示すもの
第3回:The nature of learner language: 誤りと誤りの分析
第4回:The nature of learner language: 第二言語習得の発達パタン
第5回:Interlanguage: 中間言語とは
第6回:第1回から第5回までのまとめと我が国の英語教育への示唆
第7回:Discourse aspects of interlanguage:談話規則の習得
第8回:Psycholinguistic aspects of interlanguage(1):第一言語の転移
第9回:Psycholinguistic aspects of interlanguage(2):第二言語習得における意識の役割」
第10回:Linguistic aspects of interlanguage(1):普遍文法
第11回:Linguistic aspects of interlanguage(2):学習臨界期仮説
第12回:Individual differences of L2 acquisition(1):言語適性
第13回:Individual differences of L2 acquisition(2):学習方略
第14回:第7回から第13回までのまとめと我が国の英語教育への示唆
第15回:まとめ、テスト、テスト解説

【学習の方法】
・受講のあり方
常に問題意識をもち、議論には積極的に参加すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
毎回、授業で取り扱う英文を前もって精読したうえで授業に臨むこと。

【成績の評価】
・基準
以下の観点で、授業中の口頭発表、作成したレジメ、テスト、提出されたレポートなどを中心に総合的に評価する。
 ・授業に対して主体的・積極的に参加し、発表・議論等に意欲的に取り組んだか。
 ・テストや口頭による発表、提出されたレポートが設定した目標に達しているか。
 ・授業内容に対する理解や作成したレジメなどに工夫が見られたか。
・方法
授業への積極的な参加30%、提出物30%、期末試験40%

【テキスト・参考書】
テキスト:Rod Ellis (1997) Second Language Acquisition. Oxford Univ. Press

【その他】
・オフィス・アワー
オフィス・アワーについては第1回目の授業時にお知らせしますが、可能な限り随時質問にはお答えします。

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