【授業の目的】
この授業はデザイン領域の制作・鑑賞を通して、 1.デザイナーとしての基礎・デザイン領域に関する教養を学ぶこと 2.「デザイン」を他者に教えるためのノウハウや思考を学ぶこと 以上の2点を目標としている。 グラフィックデザインに関する制作の方法、企画の立て方、発表の仕方など制作の基本を学ぶことから始め、同時にデザインの歴史、デザインの原理原則、著作権、制作者倫理等について幅広く参照し考える場とする。さらに、「デザイン思考」などデザインの応用的な可能性や社会との関わりについて広く学ぶための授業でもある。
【授業の到達目標】
1.デザインの技法の原理や種類を理解し、説明できる。 2.基本的なデザインの技法を用いた作品を創造できる。 3.デザインのグループワークに参加でき、グループメンバーとコミュニケートしながら創造的活動を行なうことができる。 4.デザインの専門機器を使用でき、デザインの概念に基づいた操作ができる。 5.映像制作の基礎技術や原理を理解し、説明できる。 6.映像の歴史を理解し、説明できる。 7.作品制作のための企画やアイディア出しができる。また、その方法論を理解し、説明できる。 8.制作物に関してのプレゼンテーションや、講評ができる。
【授業概要(キーワード)】
デザイン 映像 アニメーション アニメ マンガ メディア・アート メディア芸術 音楽 ゲーム ワークショップ デジタル コンピュータ
【科目の位置付け】
制作演習を通してデザインの原理を学び、制作に必要な基礎的なデザインの知識・能力を身につけるものである。中学校・高等学校一種免許状(美術)および高等学校一種免許状(工芸)取得の選択科目
【授業計画】
・授業の方法
毎回、グループもしくは個人で作品制作を行うワークショップを開催し、参考作品の鑑賞と解説、企画、制作、プレゼンテーション、講評を行います。 グラフィックデザインやその周辺領域に関する最新の動向を反映するため、予定の授業内容が前後することがあります。
・日程
第1回(担当:早川):デザイン思考 マシュマロチャレンジ 第2回(担当:早川):デザイン思考 ブレインストーミング 第3回(担当:早川):コンピュータリテラシー 第4回(担当:早川):ビジュアルツール ワークショップ Adobe Photoshop 解像度と色 第5回(担当:西野):メディアリテラシー インターネットとデザイン 第6回(担当:西野):web制作入門 HTMLを用いた基礎的なweb制作 第7回(担当:早川):ビジュアルツール ワークショップ Adobe Photoshop 画像合成 第8回(担当:早川):ビジュアルツール ワークショップ Adobe Illustrator ベクターデータとラスターデータ 第9回(担当:早川):ビジュアルツール ワークショップ Adobe Photoshop コラージュ 第10回(担当:早川):ビジュアルツール ワークショップ Adobe Illustrator トレース 第11回(担当:西野):メディアアート入門 インタラクションデザイン 企画 第12回(担当:西野):メディアアート入門 インタラクションデザイン 制作 第13回(担当:西野):モティーフワーク 動画制作 プランニング 第14回(担当:西野):モティーフワーク 動画制作 プロトタイピング 第15回(担当:西野):モティーフワーク 動画制作 リプリゼンテーション
【学習の方法】
・受講のあり方
ワークショップにおいて制作課題の意図を読み取り、課題に即した作品を時間内に制作する。グループワークにおいては主体的、積極的に制作に参加し、グループに貢献する姿勢が必要です。
・授業時間外学習へのアドバイス
気になったワードをインターネットで検索し、予習、復習することを推奨しています。授業内容を今後の勉強や活動の中で実践してみることが何よりの復習となります。課題制作を通して、自らの制作活動への発展を考察して下さい。
【成績の評価】
・基準
制作物、プレゼンテーション、グループワークの際の貢献を軸に総合的に評価します。授業での活動へ積極的・能動的に参加できることが基準となります。
・方法
授業参加・課題への取組姿勢50点 制作課題 25点 レポート課題25点 計 100点
【テキスト・参考書】
特にテキストは用いない。適時、プリントを配付する。 参考書・参考資料等: ・南雲治嘉(著)「コンピュータ時代のベーシックデザイン 視覚表現」(グラフィック社) ・永原康史(監修)JAGDAインターネット委員会(編)「デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン その過去と未来」(誠文堂新光社) ・向井周太郎(監修)勝井三雄・田中一光(著)「現代デザイン事典」(平凡社) ・坂根厳夫(著)「メディアアート創世記 科学と芸術の出会い」(工作舎) ・落合陽一(著)「魔法の世紀」(PLANETS)
【その他】
・学生へのメッセージ
グラフィックデザインを中心にデザイン領域における初心者を前提とした講義・演習を行います。自学自習によって講義内容をマスターする姿勢が大切です。
・オフィス・アワー
メールやSNSにおいて随時、相談を受け付けています。アドレスは講義で連絡します。
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