造形史C
 Art history C
 担当教員:小林 俊介(KOBAYASI Syunsuke)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
19世紀以降の美術・造形作品の史的展開について概説する。映像資料を中心に講義するが,適宜作品研究のための模写やプレゼンテーションを課す。

【授業の到達目標】
近代・現代の造形芸術,とりわけその制作の論理について,モダニズムの展開と関連・照応させながら理解を深めることを目標とする。
・近代・現代における主要な造形作品について,その造形的特質を歴史的背景と照応させながら説明できる。
・現代の造形芸術の諸課題,とくに世界的同時性と民族性・個別性の問題について近現代造形史の展開をふまえて意見を持つことができる。

【授業概要(キーワード)】
モダニズム ポストモダニズム ダダ シュルレアリスム ポップアート ミニマルアート  コンセプチュアルアート 抽象表現主義 もの派 具体美術協会 実験工房 グリーンバーグ

【科目の位置付け】
造形芸術コースの専門科目であり、学生が目指す表現ジャンルや職業生活の実務に対応できるような基礎的な知識を与えるものである。(地域教育文化学部造形芸術コースのカリキュラム・ポリシー)
(中高美術:教科に関する科目)

【授業計画】
・授業の方法
19世紀以降の美術・造形作品の史的展開について概説する。映像資料を中心に講義するが,随時美術館見学,作品研究のプレゼンテーションを課す。
・日程
授業計画
第1回:オリエンテーション,ならびにモダニズム,ポストモダニズムの概念について
第2回:20世紀初頭の美術運動
第3回:ダダとシュルレアリスム,1930年代の美術
第4回:戦後ヨーロッパの動向
第5回:戦後日本の状況(1950年代まで)
第6回:実験工房と具体美術協会
第7回:抽象表現主義
第8回:ポストペインタリー・アブストラクションとミニマルアート
第9回:ネオ・ダダとポップアート
第10回:ヨーロッパの1960年代:ヌーボー・レアリスム
第11回:60年代末から70年代へ:コンセプチュアル・アート
第12回:1960年代の日本
第13回:60年代から70年代へ:日本概念派ともの派
第14回:80年代以降の状況:ポストモダン
第15回:学習のまとめとしての期末試験ならびにその解説・講評

【学習の方法】
・受講のあり方
1)テキストを購入し,本文に線を引くなどして活用する。
2)ウェブクラス掲示の資料をあらかじめ持参し、メモするなどして内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
教科書・参考書等を活用して予習・復習に努める。
美術館などでできるだけ実作品にふれるよう努める。

【成績の評価】
・基準
授業で課題に取り上げた造形表現の特質(主題、コンセプト、技法、史的背景など)に対する理解度を評価する。
・方法
課題に取り上げた造形表現の特質に対する理解度を,コメントカードやプレゼンテーションおよびレポート(30%),期末試験(70%)によって評価する。

【テキスト・参考書】
教科書:「イラストでみる現代美術」(奥山アートワークデザイン、2014年)
参考書:下記のほか,適宜紹介する。
エドワード・ルーシー=スミス『現代美術の流れ』(PARCO出版,1986年)
千葉成夫『現代美術逸脱史』晶文社,1986年
『芸術理論の現在―モダニズムから』東信堂,1999年
松井みどり『アート:“芸術”が終わった後の“アート”』(朝日出版社,2002年)
末永照和『20世紀の美術』美術出版社,2000年

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