地域とデザイン
 Design in Local Industry
 担当教員:柚木 泰彦(YUNOKI Yasuhiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部非常勤講師
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
デザイン思考を用いた地域課題の発見と解決案の提示
・デザイン思考の5ステップである「共感」「問題定義」「創造」「プロトタイプ」「テスト」の流れに沿って、グループワークによる問題発見とその解決手法を体験する。
・地域観光振興、地域課題の解決等の題材をもとに、上記の5つのステップを辿り、水面下に隠れている真のニーズを獲得、観察力と発想力をより強化することで、アイデアを現実的な構想に育てる。

【授業の到達目標】
デザイン思考を用いた課題発見と解決の手法を理解し、受講学生の協働により、地域が抱える諸問題を解決に導く実行計画を立案できる。

【授業概要(キーワード)】
デザイン思考・問題解決・地域振興・人間中心設計

【科目の位置付け】
地域振興に関わる専門科目。卒業要件上の選択必修科目。

【授業計画】
・授業の方法
デザイン思考5プロセスの体験を繰り返すことにより、地域が抱える潜在的ニー
ズ(インサイト)を獲得、プロトタイプを提示し、グループワークにより解決策
を提案する。
・日程
・学期中3日間の集中講義(各日5コマ)
1日目. デザイン思考5ステップの体験
 1)ペアインタビューによりユーザのニーズを引き出す
 2)ユーザの着眼点を設定し、問題を定義する
 3)ブレーンストーミングを行い、アイデアをひろげる
 4)気軽にすばやくプロトタイプを作成する
 5)テストとそのフィードバックにより、提案が実際に働くか否かを確認、共有する。

2日目. 課題:山形大学小白川キャンパスを取り巻く地域課題への取り組み 前編
 1)学外者へのインタビューによりニーズを引き出す
 2)ユーザの着眼点を設定し、問題を定義する

3日目. 課題:山形大学小白川キャンパスを取り巻く地域課題への取り組み 後編
 1)ブレーンストーミング
 2)プロトタイプおよびスキットの作成
 3)テストとそのフィードバック、ストーリーテリング、プレゼンテーション

【学習の方法】
・受講のあり方
ポジティブシンキングで臨む。
グループメンバーとの協働により課題を進め、各人がファシリテータとしての自覚を持つ。
・授業時間外学習へのアドバイス
地域観光振興、地域産業等に関わるデザインの事例について、文献などで予習す
る。

【成績の評価】
・基準
・「デザイン思考(課題発見と解決の手法、実行計画の立案)」について理解できている(各日毎にレポートを課し確認する)。
・グループワークにおいて、ファシリテータとして能動的に役割を担えている。
・方法
・学習姿勢 25点
・レポートx3回 75点
 計 100点

【テキスト・参考書】
テキスト:授業の進行状況に合わせて、その都度指示する。

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