地域造形文化実践論A
 Theory community development by Art
 担当教員:八木 文子(HUMIKO Yagi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
・アートプロジェクトとして「参加」型のしくみを前提とし、任意のグループで仮想的企画立案、学内プレゼンテーションを実施することを目的とする。
・学生・院生が知識や経験を分かち合い、アートプロジェクトの実践的理解やアートマネジメントの現状を把握し、協働して活動することを目的とする。
・社会的役割を意識し、学内プログラム内で習得する技術を社会の中でどのように活かすのかというノウハウを社会的評価に繋がる責任を実感する機会として具体化し、アートプロジェクト実施までの事業を段階的に計画することを目的とする。

【授業の到達目標】
・地域社会の環境における多様な価値観に対し、多角的、主体的に考察できる。
・意見交換を通して自分のヴィジョンを理論的に組み立てることができる。
・アートプロジェクトを展開するための必要な事柄の概要を説明できる。
・地域の文化資産や情報等を調べることができる。
・学生間の意見交換を通じて積極的にコミュニケートできる。

【授業概要(キーワード)】
アートプロジェクト・コミュニケーション・プレゼンテーション・トークセッション

【科目の位置付け】
この授業は平面造形演習(大学院)授業と連動し、地域造形文化実践演習(集中)での実践を最終目的としている。課題解決していく実践力と総合的に判断する能力に展開させ、地域社会の文化の伝達、醸成、発展に貢献できる人材を養成する。(地域教育文化学部ディプロマポリシー)

【授業計画】
・授業の方法
立ち上げと受講者の確定後、メーリングリストに情報を共有、グループワークによって企画立案を行い、学内プレゼンテーションを実施。
その後企画のブラッシュアップを含めて地域造形文化実践演習(後期集中)にプロジェクトを実施、最終的にレポートで総括的な検証を行う。
・日程
第1回 オリエンテーション/本授業の目的、主体的学習方法について説明する。
第2回 アートプロジェクト先行事例1/Session/projectの活動経過と地域活性化アートプロジェクト『ヤマダイのお造りsession2009』を紹介。
第3回アートプロジェクト先行事例2/事例研究『ヤマダイのお造りsession2010』を紹介。
第4回アートプロジェクト先行事例3/事例研究『ヤマダイのお造りsession2012』を紹介。
第5回アートプロジェクト先行事例4/事例研究『ヤマダイのお造りsession2013』を紹介。
第6回アートプロジェクト先行事例5/事例研究「『ぼくらは街を遊牧する』-まがりProject vol・2 七日町ノマド計画」を紹介。
第7回アートプロジェクト先行事例6/事例研究『金山壁画プロジェクト』を紹介。
第8回アートプロジェクト考察1/アートプロジェクトのミッションについて。
第9回アートプロジェクト考察2/アートは如何なる社会的機能を担うのか。〈行動する〉
第10回アートプロジェクト考察3/アクチュアルな場としての提供。〈伝えること〉
第11回アートプロジェクト考察4/地域の資産と継続。〈残すこと・続けること〉
第12回プレゼンテーション1/グループワークによるアートプロジェクト企画の考案・発表
第13回プレゼンテーション2/グループワークによるアートプロジェクト企画の考案・発表
第14回プレゼンテーション3/グループワークによるアートプロジェクト企画の考案・発表
第15回プレゼンテーション4/グループワークによるアートプロジェクト企画の考案・発表

【学習の方法】
・受講のあり方
先行する事例を踏まえ、現場での段階的展開に必要な知識と技能を検討する。学生の主体的なディスカッションによりコミュニケーションを図りながら展開する。
・授業時間外学習へのアドバイス
先行事例を踏まえ、現場での段階的展開に必要な知識を地域に出向いてリサーチする。

【成績の評価】
・基準
・アートプロジェクト理念を理解できたか、自分のヴィジョンや考えを理論的に組み立てて意見交換が行われたか、フィールドワーク等主体的に行動し、地域との積極的な交流が図られたかなどをプレゼンテーションを通して総合的に評価します。
・方法
・企画案レポート 50点  ・プレゼンテーション 50点

【テキスト・参考書】
・必要資料・参考書は随時配布する。

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