【授業の目的】
日本が誇る造形芸術としての「鋳金」について、数少ない歴史ある生産地域の一つである山形の地で、鋳込み技法の工程に関する学習(レリーフ様式の文鎮を例にした鋳形制作、鋳造作業、仕上げ加工)を実際に経験して、地域の造形文化を深く考える。
【授業の到達目標】
「鋳金」の基本技術について工芸の視点から理解し、原形制作後の、鋳型造り、合金調合、鋳造(鋳込)、仕上げ加工を習得し、作品(レリーフ様式文鎮)を制作することができる。
【授業概要(キーワード)】
鋳造,鋳型,仕上げ
【科目の位置付け】
工芸表現(立体造形)における発展的学習
【授業計画】
・授業の方法
「地域造形文化実践論」における学習および石膏原形を基に、鋳型製作から始まり、鋳金の基本的合金である青銅を用いて鋳造する。最終的に緑青仕上げを施してレリーフ様式文鎮を完成させる。
・日程
1日目:鋳形制作(型込み~塗型) 2日目:鋳造(合金) 3日目:仕上げ(やすり、たがね仕上げ) 4日目:仕上げ(着色)~作品完成(講評会)
*開講予定(4日間):8月第3週〜4週目 *大学および横倉鑄金の鑄房(工房)で制作する(講義による内容を含む)。 *一部グループに分かれての作業日程(時間区分指示)とする。
【学習の方法】
・受講のあり方
本格的な作品制作になるため、受講者には作品制作への強い意識を求めます。
・授業時間外学習へのアドバイス
作業環境が高温になるため、十分な体調の管理を心がけてください。
【成績の評価】
・基準
材料、用具、制作工程等の基本要件、作業の留意点について理解し、作品が完成できる。工芸的視点から鋳金作品の特長を説明することができる。
・方法
作業の取り組み(材料、用具の適切な用法の確認)【40%】、鋳金作品の完成状態【50%】、講評(作品解説)【10%】を総合的に評価する。
【その他】
・学生へのメッセージ
原則として「地域造形文化実践論」を履修していること。 鋳形制作時に各自の石膏原型を持参すること。
・オフィス・アワー
各回授業終了時
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