地学概論
 Earth Science
 担当教員:大友 幸子(OHTOMO Yukiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 宇宙の中の地球,固体地球,大気と海洋の基礎を理解する.

【授業の到達目標】
 地球を理解するための基礎的知識を身につける.特に日本列島という変動帯に住む私たちにとって身近な地殻変動である地震・火山活動の理解を深める.

【授業概要(キーワード)】
地球科学,地殻変動,地震,火山

【科目の位置付け】
 宇宙の中の地球,固体地球,大気と海洋の基礎を理解する.また,地震・火山活動といった地殻変動については,身近な島弧火山や日本周辺の地震活動を取りあげて解説する.

【授業計画】
・授業の方法
講義,野外観察
・日程
主に以下のような内容を予定しています.
授業計画
第1回:銀河系・太陽系・地球
第2回:地球の大きさ
第3回:地震波・地球の内部構造
第4回:地球の層構造
第5回:アイソスタシー
第6回:プレートテクトニクス(1)海嶺・トランスフォーム断層
第7回:プレートテクトニクス(2)沈み込み帯・衝突帯
第8回:プレートの原動力,日本周辺のプレート境界
第9回:地震・震度分布・プレート境界地震と内陸地震
第10回:中間試験,活火山・島弧火山
第11回:島弧火山(蔵王火山または鬼首火山)の地質と地形観察(野外巡検)
第12回:島弧火山(蔵王火山または鬼首火山)の活動史
第13回:太陽放射と大気・海洋・水の循環
第14回:様々な気象現象
第15回:日本の天気,期末試験

【学習の方法】
・受講のあり方
地学は直接私たちの生活に関わってくるような現象を多く扱っています。それを学ぼうとする人にとって,地球表層の環境とそれを起因する惑星深部の運動を知ることは不可欠です.
・授業時間外学習へのアドバイス
日常的に日本や世界で起こる地球科学現象に関する雑誌記事,新聞記事,テレビ報道に興味・関心を持ってください.そのような地球科学現象が身近にも起こりうることを常に意識するようにしてください.
講義の内容だけを覚えるのではなく,授業中に示された参考書や専門書を積極的に読むことで自己の知識や地球科学的考え方を鍛えてください.

【成績の評価】
・基準
1)地域の火山の地形・地質・活動史について説明することができる。
2)地震波と地球の内部構造の関係について説明することができる。
3)プレート境界,プレート運動とその原動力について説明することができる。
4)世界および日本列島周辺の地震,火山,地殻変動について説明することができる。
・方法
中間試験・期末試験(80%)と火山巡検レポート(20%)
中間試験と期末試験の結果から,基礎的知識を十分に理解しているかどうかを判定する.また,巡検レポートでは,現地観察に基づいて理解した記載ができているかを評価する.

【テキスト・参考書】
【テキスト】ニューステージ 地学図表 浜島書店(毎回使います)授業でプリントも配布します。

【その他】
・学生へのメッセージ
世界で起こる地震,火山現象のニュースについて関心を持ってください.
・オフィス・アワー
水曜日14:40-15:40(研究室)

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