スポーツ情報処理論
 Information processing for sports data
 担当教員:井上 功一郎(INOUE Koichiro)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「実験・測定によるデータ取得」,「データの集計(整理)および分析(統計)」,「結果の発表(プレゼンテーション)」というスポーツ科学研究における一連の過程について解説し,実践させる.
コンピュータプログラミング(VBA)の基礎に触れ,計算やデータ処理のためのプログラムの作成方法を実践から学ばせる.

【授業の到達目標】
正しい実験手続きによって科学的データを取得できるようになる.
データを整理や集計する方法,さらには統計処理について理解し,適切にデータを示したり,解釈できるようになる.
プレゼンテーション資料(スライド)の作成方法や発表を身につけ,他者にわかりやすくデータを伝えることができるようになる.
簡単なコンピュータプログラム(VBA)が作成できるようになる.

【授業概要(キーワード)】
データ処理,基本統計,プレゼンテーション,プログラミング

【科目の位置付け】
スポーツに関する数値データを速く正確に分析するためのコンピュータの扱いや統計学的知識,分かりやすく相手に伝えるためのプレゼンテーション手法を専門的かつ系統的に学ぶ,スポーツ文化コース内の専門科目である.

【授業計画】
・授業の方法
実験によってデータを実際に取得し,整理や集計,統計解析をコンピュータ(Excel)を用いて行う.
分析結果をコンピュータ(Power Point)によって作成したスライドを使い発表する.
実例を参照しながら簡単なプログラムをコンピュータ(VBA)によって記述する.
・日程
第1回:スポーツ情報処理の概要
第2回:データ取得のための実験とデータ入力
第3回:基本統計量の算出とその意味1
第4回:基本統計量の算出とその意味2,グラフの作成
第5回:グループ間の差の検定(t検定と多重比較)
第6回:2変数間の関係(相関)
第7回:効果的なプレゼンテーションの原則
第8回:いろいろな実験の実施
第9回:データの分析とプレゼンテーションの作成
第10回:実験結果の発表
第11回:Scratchで学ぶプログラミングの基礎
第12回:VBAによるプログラム作成の方法1 -基本操作-
第13回:VBAによるプログラム作成の方法2 -条件分岐-
第14回:VBAによるプログラム作成の方法3 -繰り返し-
第15回:オリジナルプログラムの作成,まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
分析データはフラッシュメモリ等のストレージを用いて各自管理する.
分からない内容ある場合や作業が滞った場合は,そのままにせず授業内で解決する努力をする.
指示に従ってただ作業するのではなく,卒業研究などに応用することをイメージしながら受講する.
Web Classから事前に資料をダウンロードし,目を通しておく.
・授業時間外学習へのアドバイス
基盤教育で情報処理に授業を履修している場合は,それを復習し,ソフトウェア(ExcelやPower Point)の基本操作を確認する.
欠席した場合は速やかに配付資料を入手し,できる限りその内容の補填に努める.
演習で分析作業が遅れた場合には翌週までに分析を終わらせておく.

【成績の評価】
・基準
授業への参加意欲と態度(50%),プレゼンテーション(20%),レポート課題(30%)
・方法
上記の評価基準を基に総合的に判断し評価する.

【テキスト・参考書】
Web Classで資料を配布する.

【その他】
・学生へのメッセージ
積極的な授業への参加姿勢を求める.
データ取得の際には履修者に実際に運動をしてもらうことがある.
データの保存用にフラッシュメモリー等のストレージを各自で用意しておくと良い.

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