【授業の目的】
現代の子どもの食生活における諸課題と学校における食に関する指導の実態および課題について概説し、学校における食に関する指導の方法について、指導案や資料の作成などを通して実践的に学習する。 子どもの食生活における今日的課題とその背景を把握し、学校における食に関する指導の実態と課題を理解し、指導方法について実践的に学ぶ。
【授業の到達目標】
現代の子どもの食生活における課題とその背景を理解する。 学校における食に関する指導の実態、栄養教諭の役割を理解する。 学校給食の意義と役割について理解する。 学校における食に関する指導の方法を理解し、指導計画を立てることができる。
【科目の位置付け】
本科目は「専門科目」に位置付き、通年の授業を通して、学校における栄養教育について多面的に学び、自ら指導の全体計画および授業を創造できる力の育成を目指す。
【授業計画】
・授業の方法
講義の他に、指導案の作成・発表・相互評価、模擬授業などを通して学生の主体的な参加を求める。
・日程
前半を西村、後半を大森が担当する。 1 学校給食の実際 2 学校給食衛生管理の実際 3 献立作成と栄養管理 4 学校給食及び食に関する指導の年間計画の策定について 5 給食時間における全般的な指導 6 地場産物や郷土料理を活用した食に関する指導 7 給食だよりの作成 8 児童生徒の実態と実態把握の方法 9 児童生徒の食生活の現状と課題 10 児童生徒の食習慣と心の健康 11 児童生徒の食教育の必要性と意義 12 栄養教諭の役割と職務内容 13 学校の組織と校務分掌 14 学級担任、養護教諭との連携 15 学校教育課程における食に関する指導の位置づけ 16-19 教科等における食に関する指導 20-21 食に関する指導の年間計画の作成 22-29 食に関する指導案の作成、模擬授業と相互評価 30 まとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
食育に対する興味・関心や課題意識をもって受講し、発表や相互評価にも積極的に参加すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
教科書や関連する統計資料等を自主的に読んでおく。 日頃から、自己の食生活に関心を持ち、学校における食育の実践例について情報を収集し、指導案の作成に備える。 授業で学習したことを振り返り、疑問点があれば解決し、自分の意見・考えを整理する。
【成績の評価】
・基準
現代の子どもの食生活における課題や学校における食に関する指導の実態を理解した上で、学校給食を活用した食教育を立案できることを合格の基準とする。
・方法
前期の試験(50点)、後期の模擬授業(30点)とレポート(20点)の成績を合算して評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト:「改訂栄養教諭論 理論と実際」 金田雅代編著 建帛社
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