社会福祉概論
 Introduction to Social Welfare
 担当教員:徳田 律子(TOKUDA Ritsuko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部非常勤講師
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
○現代の多様化・高度化する福祉ニーズの実際から,「ソーシャル・サービス」の枠組みとそのあり方を考察する。
○保健・医療・福祉といった枠組みはもとより,教育・労働・住環境・食生活などあらゆる生活場面における諸サービスが有機的に機能していくシステム,すなわち「ソーシャル・サービス」としての運営,供給について理解を深めること。

【授業の到達目標】
○福祉を生活の視点から捉え,福祉対象者の抱えるニーズと専門職者としての具体的な支援方法について理解し,適切に説明できるようになる。
○わが国における福祉政策を大局的に捉え,表面的問題のみならず政策に対する判断や自己の意見が述べられるようになる。

【授業概要(キーワード)】
ノーマライゼーション,ナショナル・ミニマム,ソーシャル・サービス

【科目の位置付け】
地域での教育・生活・文化を多面的に理解するという観点(カリキュラムポリシー)において,この授業は,特に福祉ニーズを有する者の生活全体を把握し,支援実践について理解を深め,幅広い知識を習得するという視点から,この目標に付随的に関与するものである。

【授業計画】
・授業の方法
主にスライドを用いた講義形式で行う。必要に応じて視聴覚教材を用いる他,実際に障害を抱えるゲストスピーカーからの講話なども含める。
・日程
1.オリエンテーション~社会福祉をどのように学ぶのか
2-4.わが国における社会福祉の歴史と理念の発展 (1)古代における慈善救済,(2)近代日本の社会事業,(3)第二次世界大戦後の社会福祉
5.現代における社会福祉の理念~ノーマライゼーションと社会参加
6.現代における社会福祉の実践~バリアフリーとユニバーサルデザイン
7.社会福祉の対象とニーズ~貧困・低所得者の福祉ニーズ
8.社会福祉の対象とニーズ~高齢者の福祉ニーズ
9.社会福祉の対象とニーズ~子ども家庭における福祉ニーズ
10.社会福祉の対象とニーズ~障害者の福祉ニーズ    
11-13.欧米における福祉制度の発展 (1)イギリス,(2)アメリカ,(3)スウェーデン
14.現代福祉政策の論点~福祉サービスの利用者負担
15.まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
○大学で現在学んでいる専門領域と社会福祉がどのように関連してくるのか意識しながら主体的に取り組むこと。
○講義ごとに配布資料を配るので,資料とスライドを併せて必要事項を記入するなど理解を深めること。なお,欠席した授業の配付資料や復習課題に関しては申し出があった場合に予部があれば配布するが,基本的に後日の配布はしないため自己責任で管理すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
○講義の最後にまとめを行い,次の講義内容へのつながりを説明するので関連する図書を読むこと。また,福祉に関わる新聞記事なども読むこと。
○授業中に復習課題として達成度確認シートを示す。復習課題は成績評価の対象となる。達成度確認シートで間違えた箇所は正解と照合し,解き直しておくこと。

【成績の評価】
・基準
授業参加状況や授業中に示した課題の達成状況(40%)と定期試験(60%)を総合して評価する。
・方法
○復習課題については,1課題につき3点満点で評価する(3点×9回=27点満点)。
○講義の感想・レポート課題は、内容に応じて最大5点満点で評価する(5点×2回、3点×1回、合計13点)。
○定期試験(60点満点)は試験時間60分で,持ち込み不可とする。      
○上記の評価項目の得点の合算によって,評点とする。

【テキスト・参考書】
授業中、適宜指示する。

【その他】
・学生へのメッセージ
福祉とは特別なものではなく,みなさんの身近にある問題です。自分の身近にある問題に目を向けることで,社会全体の問題へと関心を広げていきましょう。
・オフィス・アワー
非常勤のため,授業時間終了後に10分程度の質問時間を設け対応する。その他,急な連絡についてはtokuda@hss.tbgu.ac.jp

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