分子栄養学
 Molecular Nutrition
 担当教員:鈴木 拓史(SUZUKI Takuji)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
分子栄養学とは、食物から摂取した栄養素や食品成分が、分子レベルでどのように働くかを分子生物学的視点から解明する新しい分野の学問である。本授業では、なぜ栄養素を摂取しなくてはならないのか?摂取した栄養素や食品成分がどのようにして我々の生命維持に関与しているのか?について、その分子メカニズムの詳細を理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
1)人間が生活する上で最も身近で最も重要である食物について、その構成成分を摂取した際に身体の中で起こっている分子レベルの作用メカニズムを理解することができる。
2)分子レベルの働きを理解することで、科学的根拠に基づく食物摂取の重要性を理解することができる。

【授業概要(キーワード)】
分子栄養学、栄養素代謝、代謝性疾患

【科目の位置付け】
栄養素や食物の機能性について、その作用メカニズムを分子レベルで理解する。

【授業計画】
・授業の方法
講義形式。
前半は、分子栄養学の基礎となる遺伝子の発現制御メカニズムについて解説し、後半は、栄養素代謝あるいは疾患発症に関連する分子メカニズムを解説する。
・日程
1) 授業内容の説明(ガイダンス)
2) 分子栄養学の基礎① 細胞と生体分子
3) 分子栄養学の基礎② 遺伝子発現制御機構
4) 糖質の利用と糖代謝の分子メカニズム①
5) 糖質の利用と糖代謝の分子メカニズム②
6) 脂質の利用と脂質代謝の分子メカニズム①
7) 脂質の利用と脂質代謝の分子メカニズム②
8) タンパク質の利用とタンパク質代謝の分子メカニズム①
9) タンパク質の利用とタンパク質代謝の分子メカニズム②
10)ビタミン・ミネラルの利用と作用分子メカニズム①
11)ビタミン・ミネラルの利用と作用分子メカニズム②
12)食品中の非栄養成分とその疾病予防分子メカニズム
13)代謝性疾患の分子メカニズム
14)概日リズムの分子メカニズム(時間栄養学)
15)試験と総評

【学習の方法】
・受講のあり方
本授業は、一般的な知識をより専門的に解説する。
不明な点がある場合はその場で質問すること。
興味を持って、よく考えながら受講すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習のあり方:各回の講義テーマについて、予め基礎栄養学の予備知識を備える。
復習のあり方:講義内容の復習は必須。

【成績の評価】
・基準
授業全体を通して説明した内容に関する筆記試験の得点により評価する。
・方法
筆記試験(満点:100点)

【テキスト・参考書】
特になし。必要に応じて参考書を照会する。

【その他】
・オフィス・アワー
10:00~17:00(研究室あるいは実験室)

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