生活環境と栽培A
 Environment and Cutivation A
 担当教員:齋藤 博行(SAITO Hiroyuki)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:2年,3年,4年  科目区分: 
【授業の目的】
食育授業にかかる農作物栽培について実践的技術に取り組む。
山形市平清水に設置されている地域教育文化学部農場において、水稲、畑作物、園芸作物を実際に栽培して、農業生産技術の管理作業と収穫作業を体験的に学習する。農作物の生産消費動向、栽培作物の生理生態、土壌肥料、病害虫防除対策の基礎・基本的な知識や技術を学習し、農業の多面的機能を理解する。

【授業の到達目標】
農作物栽培にかかる総合的な技術的能力を身に付けること。

【授業概要(キーワード)】
農作物(稲、麦、大豆、そば)、園芸作物(野菜、花、果樹)、栽培管理技術、農作業体験、加工実習

【科目の位置付け】
基礎科目,教員免許技術(中学校技術)

【授業計画】
・授業の方法
農場において各種農作物の栽培管理実習と収穫作業、加工実習を行う。(雨天日は小白川キャンパス教室)
・日程
1 (4/12)農場学習について。山形県農業史。我が国の農産物の生産状況(小白川キャンパス教室)。
2 (4/19)バレイショ植付け作業。紅花播種。バケツ稲栽培法。
3 (4/26) 農業と気象について。トウモロコシ、枝豆播種作業。
4(5/10)野菜苗定植。
5 (5/17)水稲移植作業(主食米、古代米、飼料用米、観賞用米等)。
6 (5/24)植物の増殖(挿し木、接木)。小動物・家畜飼育方法。
7 (5/30)そば加工実習。世界の食糧事情。
8 (6/7)土壌肥料の基礎。有機農業栽培技術。
9 (6/14)水田雑草の発生生態とその防除。水田除草作業(手取りと除草機作業)。
10 (6/21)大麦収穫作業。畑管理作業(病害虫、雑草観察と防除対策)。
11 (6/28)山形の果樹の歴史。畑管理作業(追肥、中耕培土、雑草対策)。
12 (7/5)子ども山村漁村交流プロジェクトの紹介。天敵昆虫観察。野菜収穫実習。
13 (7/12)野菜収穫実習。期末課題レポートの提示。
14 (7/19)水稲生育診断技術(幼穂、根部の観察、追肥)。バレイショ収穫。期末課題レポートの提出。
15 (7/26)提出レポートの評価。農業の持つ多面的機能について。
※別途計画実習 さくらんぼ収穫作業(6/17)、稲刈り(9/30)、脱穀(10/21)、収穫祭(11/12)

【学習の方法】
・受講のあり方
体験、観察したことを記録しながら、積極的に質疑すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
農産物の生産、流通について疑問点について記録しておくこと。
我が国の食料自給率の現状を知り、普段の食生活でも地産地消農産物を購入し食すること。

【成績の評価】
・基準
実習作業の理解と習熟と実習態度(60点)と期末の課題等(40点)の合計100点で採点する。
・方法
実習作業内容の理解と習熟や実習の態度、期末の課題の記述内容により総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
テキスト:配布する資料による。
参考資料:図集「作物栽培の基礎知識」農文協、「学校園の観察実験便利帳」(日本農業教育学会編)農文協

【その他】
・学生へのメッセージ
農業の持つ多面的機能(国土保全、医食同源、身土不二)を農作物の栽培実習を行う過程で学習する。
学部農場で共同作業による農作物生産、食育、機能性、社会性にかかる体験する。
・オフィス・アワー
水曜日12:00-13:00

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