技術の教材分析B
 Analyses of Technology Teaching Materials B
 担当教員:河合 康則(KAWAI Yasunori)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「教材の分析研究(技術科教育)」

【授業の到達目標】
技術科教育の分野で教材の研究と指導上重要な基本事項を,実践や実験を通して学習し,授業を構築する際に必要な,教材・教具・治具の使用と開発に関する基礎的能力を身につける。
・中学校技術・家庭科 技術分野の教科書分析を通して,主として教材・教具・治具に関する技術的な知識とスキルを身につける。
・木材・金属・プラスチックなどの材料の加工に関する技術の特徴的な教材・教具・治具(観察・測定・加工実験など)に関して,教材・教具・治具の使用及び探索と開発に関する基礎的能力を身につける。

【授業概要(キーワード)】
教科書分析,教科書比較,材料と道具に関する実験

【科目の位置付け】
専門科目,教員免許状技術(中)

【授業計画】
・授業の方法
授業実践のビデオ事例分析・自作教材事例分析・教科書分析・教科書比較を演習方式で行い,教材・教具・治具の活用方法と開発方法を習得する。さらに,文献・資料・ネット検索により知り得た先進的な教材・教具・治具の特徴を基に,新たな教材・教具・治具を取り入れた指導案を作成し,模擬授業を行う。
・日程
第1回:ガイダンス:授業概要の説明,及び技術科教育における教材・教具の現状と課題について実例資料を通して概観する。 第2回:授業実践事例(ビデオ視聴)の分析:授業分析の方法を学習し,実践事例ビデオを視聴して,指導方法の特徴について分析実践を行う。 第3回:自作教材事例(研究室開発教材)の特徴の理解:当研究室で開発した教材と論文を基に,教材・教具・治具開発のポイントを把握する。 第4回:自作教材事例(研究室開発教材)の実践:当研究室で開発した教材・教具・治具を使用して,特徴を理解する。 第5回:教科書分析:戦後の教育内容の教材・教具・治具の変遷について・木材加工・金属加工・機械・電気・栽培・情報の各分野を各学生で分担調査して,教材・教具・治具の史的変遷の特徴をまとめる。 第6回:教科書分析:教材の変遷について,分担調査した内容を発表する。 第7回:教科書分析:教具・治具の変遷について,分担調査した内容を発表する。 第8回:教科書比較:現行及び新の教科書比較を出版社ごとに分担し,教材の特徴を比較・抽出する。 第9回:教科書比較:教具・治具の特徴を比較・抽出する。 第10回:教科書比較:出版社ごとの,教科書に記載された教材・教具・治具の特徴の変化と有用性をまとめ,分担者ごとに発表する。 第11回:教材探索:文献・資料・ネット検索により,先進的な教材・教具・治具について調べる。 第12回:教材探索:調査した先進的な教材・教具・治具の特徴を発表する。各自の分担する分野を決める。 第13回:教材開発:前回までの授業を参考にして,新たな教材・教具・治具を構想する。 第14回:授業構築:新たな教材・教具・治具を取り入れた指導案を作成し,授業を構築する。 第15回:模擬授業:構築した授業の模擬授業を行い,相互評価する。

【学習の方法】
・受講のあり方
分担発表の演習です。休まないことが大事です。
・授業時間外学習へのアドバイス
分担したヶ所について,事前の調査分析とレポート資料の作成が必要です。

【成績の評価】
・基準
1.毎時間の取り組み状況,2.教科書分析・比較の発表,3.文献・資料・ネット検索による教材探索,4.模擬授業,1を20%,2を20%,3を20%,4を40%,合計100点で採点します。
・方法
成績評価基準に基づき,総合的に行います。

【テキスト・参考書】
テキスト:配布する資料による。
参考資料:中学校教科書「技術・家庭 技術分野 開隆堂,ISBN978-4-304-08050-0
「技術教育選書 木材加工の性質と加工」(山下晃功他、開隆堂)ISBN978-4-304-02005-6

【その他】
・学生へのメッセージ
ものづくり教育プログラムを選択した(技術の免許を取得する)学生は必修です。
・オフィス・アワー
水曜日7・8校時(第3水曜日を除く)

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