地盤工学
 Geotechnical Engineering
 担当教員:三辻 和弥(MITSUJI Kazuya)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
建物を支える地盤および建築基礎構造はその重要性に比較して、十分な知識を持つ建築技術者の数が多くないことが指摘されている。本講義では、地盤および建築基礎構造についてその力学的・工学的特性を具体的な事例を交えながら概説する。地盤や建築基礎構造の力学的・工学的特性を理解し、建築設計に役立つ基本的な知識を身につける。

【授業の到達目標】
地盤の力学や建築基礎構造の設計に関する知識・手法の習得。一級・二級建築士試験の学科・構造の問題に解答できる程度の知識を身につける。

【授業概要(キーワード)】
地盤の力学 地盤調査 建築基礎構造 液状化 構造設計

【科目の位置付け】
一級・二級建築士受験資格取得のための選択科目指定

【授業計画】
・授業の方法
板書およびスライドを用いた講義形式であるが、演習問題や実測・実験を多用し、実践的な理解を図る。
・日程
第1回 ガイダンス 地盤と都市・建築 土の性質 土の基本量
第2回 全応力・有効応力・間隙水圧 土中の水の流れ
第3回 地盤調査
第4回 モールの応力円
第5回 地中応力と建物設計
第6回 圧密沈下と建物被害
第7回 土圧と擁壁の設計
第8回 地盤の支持力
第9回 建築基礎 直接基礎と杭基礎
第10回 直接基礎の設計
第11回 杭基礎の設計
第12回 杭の摩擦力
第13回 杭の水平抵抗
第14回 地震による地盤の液状化と構造物被害
第15回 試験およびその解説

【学習の方法】
・受講のあり方
地盤工学、建築基礎構造を理解する上で基本となる授業であるので、必ず出席すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
前回配布の資料に目を通し、演習問題の復習をしておくこと。演習問題を繰返し解き、参考書や問題集に掲載されている類似の問題にも挑戦してみる。普段から身近な建築の構造について観察しておくこと。

【成績の評価】
・基準
地盤工学・建築基礎構造に関する基本知識を習得できたかを基準とする。
・方法
出席状況(40点)、演習問題の提出および期末試験の結果(60点)で評価する。

【テキスト・参考書】
講義資料を配布する。
【参考書】
地盤工学、桑原文夫、森北出版
建築基礎構造、大崎順彦、技報堂出版

【その他】
・学生へのメッセージ
講義で理解できなかった点や疑問に思った点は積極的に質問するとよい。一級・二級建築士受験希望者は履修することが望ましい。
・オフィス・アワー
随時、事前に連絡あるとよい。

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