社会現象の数理分析
 Mathematical Sociology
 担当教員:山本 英弘(YAMAMOTO Hidehiro)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
非協力ゲーム理論の基礎
ゲーム理論は、個人、企業、国家などあらゆる社会的行為者の相互作用を分析するうえで非常に有効な数理モデルであり、経済学、社会学、政治学など様々な分野で応用されている。この授業では、情報構造に着目しつつ、非協力ゲーム理論の基礎を解説していく。

【授業の到達目標】
ゲーム理論の諸概念を正しく理解し、その社会科学的分析が可能になる。ゲーム理論の諸定理や均衡の求め方を数学的に理解し、自分で計算できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
非協力ゲーム理論、ナッシュ均衡、展開型ゲーム、不完備情報ゲーム、進化ゲーム

【科目の位置付け】
システム情報学コース専門科目(選択)

【授業計画】
・授業の方法
教科書の各章に沿って講義形式で解説する。適宜、問題演習も行うことで理解の定着を図る。
・日程
1.イントロダクション・ゲーム理論とは何か?
2.選択と意思決定
3.純粋戦略
4.混合戦略
5.展開形ゲーム
6.囚人のジレンマと社会的ジレンマ
7.繰り返しゲーム
8.不確実な相手とのゲーム(1)
9.不確実な相手とのゲーム(2)
10.不確実な相手とのゲーム(3)
11.進化ゲーム(1)
12.進化ゲーム(2)
13.ゲーム実験
14.ゲーム理論と社会学
15.期末試験と解説

【学習の方法】
・受講のあり方
どのような社会現象に応用できるのかを考えながら受講するとよい。
・授業時間外学習へのアドバイス
教科書の該当部分に目を通して来ること。
自分で実際にモデルを解いてみることでより理解が進む。

【成績の評価】
・基準
数学的な理解およびモデルを用いて社会科学的含意の理解。
自分でモデルを構築して社会現象の分析ができるようになること。
・方法
期末試験(40%)、期末レポート(30%)、授業時の問題演習(30%)を総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
テキスト:佐藤嘉倫.2008.『ゲーム理論』新曜社.
参考書:

【その他】
・学生へのメッセージ
3年次課題研究で社会学研究室(山本)を希望する学生は必ず履修すること。
・オフィス・アワー
研究室在室時に取り込んでいなければ対応する。

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