【授業の目的】
社会調査の実施プロセスを学ぶ。 社会調査は社会の実情を知るための重要な方法であり、学術的調査ばかりでなく、官庁統計、マスコミの世論調査、マーケティング調査など様々なものがある。いずれの調査も実施にあたっては客観性や正確性を保つためのさまざまな知識や技法が必要となる。また、一般市民としてこれらの調査結果を正しく活用するためにも、調査法に関する知識が求められる。この授業では量的調査を中心に、社会調査の具体的な技法を身につけることを目指す。
【授業の到達目標】
社会調査によって資料やデータを収集し、分析しうる形にまで整理していくための具体的な技法を理解し、習得する。
【授業概要(キーワード)】
社会調査法,仮説構成,サンプリング法,調査票の作成,実査の諸方法,データの整理.
【科目の位置付け】
システム情報学コース専門科目(必修)・社会調査士課程B科目
【授業計画】
・授業の方法
講義と演習を組み合わせて行う。
・日程
第1回 イントロダクション・社会調査とは何か 第2回 社会調査の種類・歴史 第3-4回 社会調査の企画と設計 第5回 調査票の作成・ワーディング 第6-8回 サンプリング 第9-10回 実査の方法 第11回 コーディング・データファイルの作成 第12-13回 データの分析 第14回 調査の意義と今日的課題 第15回 期末試験と解説
【学習の方法】
・受講のあり方
演習作業も含む授業なので、受講者の積極的参加を求める。
・授業時間外学習へのアドバイス
テキストの該当部分に目を通してくること。特に、演習の回は事前に手順を確認しておくこと。 演習の内容と調査方法論との対応をよく整理しておくとよい。
【成績の評価】
・基準
知識の習得度、具体的研究課題への応用力
・方法
演習課題への取り組み(40%)、期末試験(60%)を総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト:杉野勇・轟亮,2010,『入門 社会調査法』法律文化社. 参考書:原純輔・海野道郎,2004,『社会調査演習 第2版』東京大学出版会. 参考書:大谷信介他,2005,『社会調査へのアプローチ――論理と方法 第2版』ミネルヴァ書房.
【その他】
・オフィス・アワー
研究室在室時に取り込んでいなければ対応する。
|