【授業の目的】
統計学の基礎とそれに基づく統計的データ解析の基礎を学ぶことをテーマとします。
【授業の到達目標】
授業の到達目標は次の二つです。 ① 統計的データ解析を行なう為に必要な検定の理論や分布に関する基本事項を正しく理解できる。 ② 相関関数や検定の一般論などの概念や手法を用いてデータ分析を適切に行なうことができる。
【授業概要(キーワード)】
データ、統計量、グラフ、母集団と標本、確率分布、統計的推定、統計的検定
【科目の位置付け】
2年次必修科目です。
【授業計画】
・授業の方法
① 授業は、教科書あるいは配布資料などを用いて講義形式で行ないます。 ② 第1回〜第14回の授業では、新しく出てきた統計の基礎概念の説明、例題の説明、演習を順に行ないます。 理解を深めるために統計データ解析用のソフトウェアを活用しての演習を取り入れることもあります。 ③ 第15回の授業では、期末試験とその解説を行ないます。
・日程
第1回:統計の役割と統計的データ解析用ソフトウェア 第2回:度数分布表 第3回:ヒストグラムと代表値 第4回:ばらつきの尺度 第5回:散布図と相関関数 第6回:離散型確率分布とその応用:二項分布、ポアソン分布 第7回:連続型確率分布とその応用:指数分布、一様分布、正規分布 第8回:中心極限定理 第9回:点推定:一致性と不偏性 第10回:区間推定 第11回:仮説検定の一般論 第12回:カイ2乗検定 第13回:平均値の検定 第14回:平均値の差の検定 第15回:期末試験とその解説
【学習の方法】
・受講のあり方
遅刻は避けてください。単なる暗記で済ませずに、自分の頭を使って充分に考えましょう。
・授業時間外学習へのアドバイス
配布資料を一通り読み、分からないところは質問してください。 講義中に扱うトピックは基本的なことなので、十分に理解できるように、分かるまで何度でも繰り返し学習してください。 統計学は実践的な学問です。講義で学んだ方法を、身の回りの様々な事柄と結びつけて理解するように努めると良いでしょう。
【成績の評価】
・基準
以下の観点で、演習や課題を取り入れつつ主に試験の結果により総合的に評価します。 ① 統計学の基礎理論や検定の一般論を正しく理解できる。 ② 相関関数や検定の一般論によりデータ解析を適切に行なうことができる。
・方法
受講態度(20%)と筆記試験(80%)
【テキスト・参考書】
テキスト:藪友良『入門 実践する統計学』東洋経済新報社,2012
【その他】
・学生へのメッセージ
統計学は世の中の事象を客観的に眺めるための基本的な道具です。がんばって習得してください。 前期開講の「確率論」を履修しておくことをすすめます。
・オフィス・アワー
講義時に知らせます。
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