【授業の目的】
・「情報の量」を数学的に取り扱うための枠組み,および,情報通信の効率化について学ぶ. ・最初に情報量やエントロピーといった情報理論の基礎概念を修得する. ・各種情報源符号について講義を行う.また,演習を通して実際に情報源符号の構成法を身につける. ・各種情報量について講義を行う.また,演習を通して実際に各種情報量の算出を行う. ・情報源符号化定理および通信路符号化定理について講義を行う.
【授業の到達目標】
・各種情報量の定義を理解し,算出するのに必要な計算を行えるようになる. ・各種情報源符号の構成法,および特徴を理解する. ・情報源符号化定理および通信路符号化定理を理解する.
【科目の位置付け】
本授業はシステム情報学コース専門教育科目(専門科目)に該当し,情報と通信について数学的な観点から議論するものである(地域教育文化学部のカリキュラムポリシー 4).
【授業計画】
・授業の方法
適宜演習を交えながら講義を行う.
・日程
第1回:情報源のモデルと情報量 第2回:エントロピー 第3回:平均符号長 第4回:情報源符号化定理 第5回:ハフマン符号 第6回:ランレングス符号 第7回:ランレングスハフマン符号 第8回:総合演習1 第9回:結合エントロピー,条件付エントロピー 第10回:相互情報量 第11回:通信路のモデルと誤り訂正 第12回:通信路容量 第13回:平均誤り率 第14回:通信路符号化定理 第15回:総合演習2,試験
【学習の方法】
・受講のあり方
各トピックの習得にはそれ以前のトピックを理解していることが不可欠であるので,途中で疑問が生じた際にはできるだけ早く解決するように努め ること.
・授業時間外学習へのアドバイス
授業中に解いた演習問題を中心に,単に「解き方」だけでなく「内容の理解」に努めること.
【成績の評価】
・基準
以下の観点で評価する. ・情報理論で用いられる各種用語の定義を正しく理解し,必要な計算を行えるか. ・各種情報源符号の構成法および特徴を理解しているか. ・情報源符号化定理,および通信路符号化定理を正しく理解しているか.
・方法
試験により評価する.
【テキスト・参考書】
テキスト:三木成彦,吉川英機 著「情報理論」コロナ社
【その他】
・オフィス・アワー
質問は随時受け付けるが,あらかじめ連絡をすることが望ましい.
|